『半沢直樹2』続編ネタバレ~第5話セリフ名言.帝国航空再建




第5話。帝国航空の再建。

東京中央銀行からの嫌がらせに勝利した、東京セントラル証券の半沢直樹は、

三笠、伊佐山、諸田らに打ち勝ち、自らも、東京中央銀行へ戻ることが出来たのですが、

次に、半沢直樹を待ち構えていたのが、経営破綻寸前の帝国航空の再建だったのです。

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帝国航空の再生計画。



東京中央銀行の再生案VS政府の再生案。

日本の空輸を担う、帝国航空でしたが、近年の経営状況は芳しくなく、

更に、労働組合などの力が強いため、大胆な改革が出来ず、身動きが取れない状態になっていたのです。

そして、この再建を巡っては、国家規模の戦いに挑んで行く、半沢直樹はの姿があったのです。

航空業界と言えば、多くの国では、国営で行われている事も多く、また、規模も莫大なところから、そこには天下り体質や、利権が渦巻く構造があるようです。

第5話からは、池井戸作品の『銀翼のイカロス』の内容を描いて行くようです。

半沢直樹 アルルカンと道化師 [ 池井戸 潤 ]



白井亜希子国土交通省大臣登場。



債務者に対しての70%の債権放棄案。

大赤字の帝国航空の再建プロジェクトを、東京中央銀行は半沢直樹を中心に、スキーム作りをして動きだしますが、

政府側も再建に乗り出したのです。

政府は内閣改造を行い、目玉人事として、国土交通省大臣として任命されたのが、白井亜希子(江口のりこさん)だったのです。

彼女は、キャリアは浅いものの、テレビ局のアナウンサーから政界に進出した女性で、国民からの支持も高く、半沢直樹つぶしの急先鋒となるのでした。



そして、新国土交通省大臣として、就任の記者会見に臨んだ、白井亜希子は、

「このたび、国土交通大臣を拝命いたしました白井亜紀子です」 と、述べた後、

記者が、「毎朝の高田です。白井大臣の抜擢は、次の選挙に向けた、票集めという見方もあります」と、尋ねると、

白井亜希子は、「選挙? それは、い・ま・じゃ・な・い。私は帝国航空を改革します」として、 債権者に対して、一律7割の債権カットを表明したのです。

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債権放棄、債権カット。




70%の債権放棄に東京中央銀行はどうする。

債権放棄と言う言葉を、新国土交通省大臣が発したのです。これは、債権者の銀行にとっては一大事な出来事になって行きます。

これが決まってしまえば、東京中央銀行は帝国航空に、700億円の融資をしており、

その70%の、ほぼ500億円の債権カットとなり、正に、500億円をドブに捨てることになってしまうのでした。

こうして、半沢直樹は、国家権力と戦うことになって行くのでした。その国家権力の象徴として出て来たのが、江口のりこさんが演じる、白井亜希子国交相だったのです。

そして、彼女の後ろ盾が、柄本明が演じる国会議員の重鎮、進政党の大物議員、筧部啓治だったのです。

白井国交相が私設した再生チームのリーダーを務める弁護士乃原正太(筒井道隆さん)が、

直属の再建チーム「帝国航空再生タスクフォース」を立ち上げ、半沢直樹の行く手を阻む、様相となってゆくのです。

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半沢直樹の帝国航空の査定開始。




空の安全を必死に守る社員たち。

半沢直樹は、帝国航空の現場に足を運び、2週間という時間の中で、空の現場で働く社員たちに触れます。

財務内容は瀕死の状態になっていて、OBの力も強く「ここは腐っている」と思いましたが、

現場の社員たちは、必死になって、空の安全のためにプライドを持って、働いていたのです。

しかしそこは、縦割りの弊害がうごめく、伝統に支配された職場環境だつたのでした。でも、それを改革しなければなりません。「でもそれは、諸刃の剣だ!」と発します。

そんな、社員たちの様子を見た半沢直樹は、帝国航空は、彼らの自力復活が可能と確信します。

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「再建草案」がリークされる。




誰が不利になる情報を流したのか?

しかし、その矢先、半沢直樹が作った「再建草案」が何者かにリークされ、帝国航空からの信頼を失う状態になるのでした。

帝国航空の財務担当役員永田宏(山西惇さん)が、内部情報をリークした疑惑が浮上し、半沢直樹と屋上で、激論を交わすシーンが印象的です。

「近づくな!」「あなたからは腐った肉の臭いがする」

帝国航空のメインバンクである、開発投資銀行の企業金融部次長・谷川幸代(西田尚美さん)から呼び出しを食らい、嫌味を言われる展開となります。

開発投資銀行は、帝国航空へ2,500億円の融資を行っていて、年15%のマイナスを続けている帝国航空に、生き残る可能性はゼロと言い切ったのです。

それに対して、半沢直樹は、あの有名な言葉「貸すも親切、貸さぬも親切」と、言い放ったのでした。

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半沢直樹は誰が自身が作った「再生草案」をリークしたのをか究明し「丸岡耕三」と言う人物が、発信元だと突き止めます。

それは、伊勢志摩のメガネセンターと言う、店舗が入る雑居ビルの2階の205にある「丸岡商工」と言う小さな会社でした。

しかし、そこに丸岡耕三は不在で、今日は5時から、シュラトングランド東京にいるとの情報を得て、急遽、東京に戻ります。

そこでは「永田栄一君を元気にする会」が開催されていて、そこに、進政党の大物議員、筧部啓治、白井亜希子、

そして、丸岡耕三、更に、帝国航空の財務担当役員の永田宏(山西淳さん)がいたのです。

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帝国航空の説明会当日。


少しづつ社員の心を掴んで行く半沢直樹。

半沢直樹は、強い思いを込めて社員説明会に臨みます。

はじめは「再生草案」漏洩で糾弾されますが、それをリークしたのが、永田宏の指示で動いた、丸岡耕三の証拠をつきつけたのでした。

車の車載カメラに映った映像には「虫のいいこと、言ってんじゃねえよ。吐け!」と叫び、張本人が、永田宏だと自白した瞬間が映っていたのです。

半沢直樹は、永田宏に叫びます。「帝国航空を見くびらないで貰いたい。誇りを持って働いているんだ」

「永田!お前だ、同じ東京中央銀行のお前は、バンカー面(ズラ)して、ここにいる資格はない。出て行け!」


山西淳さんは『相棒』では、お人好しな角田課長を演じていますが、嫌われ役に徹した演技が見ものでした。

半沢直樹は、思っていました。このまま、政府主体の再生スキームを飲んでしまえば、

政府に、いいようにやられてしまい。自分たちで自力で立ち直る機会を失うと。

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政府の再生チーム「タスクフォース」




リーダーは高圧的な筒井道隆さん。

第5話のラストでは、政府の再生チームのリーダーを務める弁護士、乃原正太(筒井道隆さん)が、圧倒的な存在感を示します。

数々の大手企業を再建し、実績を上げてきた有名弁護士・乃原正太。

帝国航空再建のため、白井国交相が設置した私設の再生検討チーム「タスクフォース」のリーダーとして、半沢直樹に相対して来ます。

常に相手を小馬鹿にしたような高圧的な態度を取り、タスクフォースに出向いた半沢直樹が、

名刺を差し出し、自己紹介したその名刺を、乃原正太は右手だけでつまみ取り、箱に投げ入れたのでした。

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乃原正太は、銀行に対する一律7割の債権放棄を通告し、即、検討と回答を要求します。

「なんだ、その不満そうなお顔は。おまえだろ、裏でコソコソ再建案を作ってんのは。

銀行はしょせん、こういう案件についてはドーシロー(素人)なんだからさ、

外で見てりゃいいんだよ。我々のやり方に口出しできるほどのノウハウなんか、どこにもねぇだろうが」

筒井道隆さんと言えば、好青年役のイメージですが、それを覆す、苦々しい適役の演技にドスがありました。

それに対して、半沢直樹は

「当行の正式回答なら既に決まっておりますが。我が東京中央銀行は債権放棄を拒否いたします」

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次回、黒崎駿一(片岡愛之助さん)登場。


政府の刺客。黒崎登場!

次回、第6話の予告が流れました。「政府の刺客。黒崎登場!」

「おたくが無駄に政府を怒らせたせいで、徹底的にやらせて貰うから!」

また、ねちっこい黒崎駿一(片岡愛之助さん)の、追求が始まるのでしょうか?


半沢直樹 アルルカンと道化師 [ 池井戸 潤 ]

ここで「半沢直樹 アルルカンと道化師」の紹介。

この作品は、一作目『オレたちバブル入行組』より以前の話です。東京中央銀行大阪西支店で、融資課長を務める半沢直樹のもとへ、

大手IT企業が、業績低迷中の美術系出版社を、買収したいと言う案件が持ち込まれます。

目先の自分の利益だけを考えて、強引に買収案件を進めようとする、大阪営業本部や、上司の支店長に抵抗し、

不可解な買収の理由を追求し、困っている、美術系出版社を守ろとする半沢直樹の、正義感と諦めない姿は、これぞ半沢直樹と言う姿です。

物語では、ある絵画作品が鍵となります。その絵で、一躍、世界的に有名になった画家の、知られざる苦悩や、その絵に隠された秘密が、買収劇に奥行きを与えます。

アルルカンの絵は「この絵を見ているあんたがピエロや、とでもいいたいんちゃうか」と、評されますが、謎に包まれた物語は、登場人物を翻弄するのです。

半沢直樹の「世の中の事象には表と裏があって、真実は往々にして裏面に宿る」と発する、言葉が印象的です。



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