『半沢直樹2』あらすじセリフ名言に学ぶ帝国航空再生の行方


『半沢直樹2』あらすじから学ぶ帝国航空再生の仕組み。

『半沢直樹2』続編の第2部のテーマは、帝国航空の再生です。

東京中央銀行に戻った、半沢直樹に対し、頭取が語り掛けます。「良く戻って来て呉れた。君にやって貰いたい仕事がある。帝国航空の再建だ!」

中野渡謙頭取から命じられたのが、危機的状況に瀕している、帝国航空の再生だったのです。

半沢直樹まとめ記事エッセンス一覧


帝国航空は何故、経営悪化したのか。



財務内容の瀕死の状態と、口出しするOBたち。

東京中央銀行は、帝国航空へ700億円の融資をしており、帝国航空の再生は、東京中央銀行にとって、待ったなしで、放置できない重要案件だったのです。

何故、帝国航空は、このような危機的状態に瀕してしまったのでしょうか。

それには、日本の空輸を担う、帝国航空でしたが、近年の経営状況は芳しくなく、

更に、労働組合などの力が強いため、大胆な改革が出来ず、身動きが取れない状況に陥っていたのです。

航空業界と言えば、世界各国では、国営で行われている事もあるようで、

規模も莫大なところから、そこには天下り体質や、利権が渦巻く構造があるようです。

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帝国航空再生の鍵は社員の挨拶。



プライドを持った社員たちがいた。

半沢直樹が調べて見ると、財務内容は瀕死の状態になっていて、OBの力も強く「ここは腐っている」と思いましたが、

半沢直樹が、帝国航空を自力再建させるため、帝国航空へと乗り込んでみると、彼に挨拶をしてくる社員を見て、一言「ここは腐ってない」とつぶやくのでした。

「倒産する会社は、社外の人に挨拶をしなくなっていく。会社に対する自信と誇りがなくなるからだ」。

そうです。おかしくなってしまう組織は、内部から腐って来るのです。

そんな、社員たちの様子を見た半沢直樹は、帝国航空には、彼らの自力復活が可能と確信します。

現場の社員たちは、必死になって、空の安全のために、プライドを持って働いていたのです。

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壊さなければ、再生できない。



諸刃の剣。

しかしそこは、縦割りの弊害がうごめく、伝統に支配された職場環境だつたのでした。

でも、それを改革しなければなりません。

「でもそれは、諸刃の剣だ!」と発します。

その改革のためには、まず、役員報酬の減額、社員の給与の減額、更にOBたちへの年金支給額の減額を実施し、

垂れ流しになっている資金を、止めなければなりません。

更に、不要な資金を止めるための、役員数の削減、本部人員の削減、経費の全面的な見直し等々、多くの課題が立ち塞がっていたのです。

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そして半沢直樹は、帝国航空の自力回復が、可能と確信できる再建案の草案をまとめ上げます。

帝国航空社長の神谷巌夫(木場勝己さん)に、「神谷社長、操縦桿を握っているのはアナタです」と復活を託すます。

ところがその直後、その草案の中身がなぜか社員に流出してしまい。

神谷社長や、財務担当役員の永田宏(山西惇さん)ら、経営陣は、この失態をなじるのでした。

社員のやる気がなければ、帝国航空の再建は不可能です。

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グレートキャプテン木滝の存在。





内部融和は図られるのか。

そんな中、「グレートキャプテン」と呼ばれ、尊敬されるパイロットの木滝(鈴木壮麻さん)に、半沢直樹は目を付けます。

半沢直樹は、帝国航空の変革への協力を木滝に仰ぎますが、

半沢直樹が、帝国航空の経営再建をするために作成した草案が流出すると、「私の仕事は飛行機を安全に飛ばすことだ」と断られてしまいます。

航空会社は、パイロットと地上社員との間にも大きな壁があり、労働組合もパイロットには独自の組合があったのです。

当然、給与も、パイロットとその他の社員とは、桁外れで、そんなことも社員融和が、上手くいかない要因になっていたのです。

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再生の名言「腐った人間が組織を腐らす」




帝国航空・財務担当役員の永田宏。

半沢直樹が、調査して行く中で、帝国航空を腐らせいる要因の一人が、

東京中央銀行から出向した帝国航空・財務担当役員の永田宏(山西惇さん)だと睨むのでした。

半沢直樹が、永田宏の動向を探っていると、兄の永田栄一議員(八十田勇一さん)から、

東京中央銀行の大和田にクレームが入り、半沢は銀行に呼び出されてしまうのでした。

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常務の紀本(段田安則さん)と、待ち構えていた大和田は、半沢直樹に「どうやって落とし前をつけるつもりだね?」と詰め寄りますが、

半沢直樹は、大和田を一切見ずに素通りして、紀本常務に「お伺いしたいことがあります」と話しかけます。

大和田が、半沢直樹の背後から「政府が本格的に動き出せばどうなるか分からんぞ。半沢君。急ぎなさい」と忠告すると、

半沢は大和田に背を向けながら「そんな事は百も承知」と言い放ち、

そのまま部屋を後にしました。もはや、大和田など半沢直樹には、もうどうでもよい存在になっているようでした。

半沢直樹は、情報漏洩に手を引いていた張本人が、その永田宏だということを知ります。

永田の兄は、進政党の永田栄一議員(八十田勇一)だったのです。

半沢直樹は「自分の身が危うくなるとすぐに泣きつく。お兄さんの力を自分の力だと思い込んでる。まるで赤ん坊ですね。あなたおいくつですか?」と挑発します。

迫りくる永田宏に、

「それ以上近づかないでいただきたい。あなたからは腐った肉の臭いがする。膿んで、ただれた肉の臭いです」と、言い放ったのでした。



それに対して永田宏は調子に乗るなよ」「草案のリークを俺がやったとほざくのはいいが、まず証拠を出せよ」「ないんだろ」と激高したのです。

さらに近づく永田に半沢直樹は叫ぶ「近づくな!」

こんな役員がいたのでは、再生どころではありません。企業再生は、労使がお互いに大きな痛手を負います。

だからそこには、相手を思いやる気持ちがなければ、成し遂げられません。

出向して来た天下りの役員は、自分の身だけが可愛いのです。だからこそ、大胆な組織改革をする必要があるのでした。

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貸すも親切、貸さぬも親切!




開発投資銀行の帝国航空担当者の谷川幸代。

開発投資銀行の帝国航空担当者の谷川幸代(西田尚美さん)は“鉄の女”の、異名を持つ役どころで登場しました。

開発投資銀行は、帝国航空のメインバンクです。

そんな、開発投資銀行の企業金融部次長の谷川幸代(西田尚美さん)から呼び出しを食らい、嫌味を言われる展開となります。

開発投資銀行は、帝国航空へ2,500億円の融資を行っていて、年15%のマイナスを続けている帝国航空に、生き残る可能性はゼロと言い切ったのです。



それに対して、半沢直樹は、あの有名な言葉「貸すも親切、貸さぬも親切」と、言い放ったのでした。

本来ならば、メインバンクが帝国航空の再建案を出すべきところ、メインバンクは再生をあっさり諦めてしまっていたのでした。

だから、半沢直樹は、そんな開発投資銀行に対して、「何で貸したんだ!」と、言わんばかりに、「貸すも親切、貸さぬも親切」と、言い放ったのでしょう。

どうしたら、帝国航空は再生出来るのでしょうか。「企業再生」のポイントは、いくつかありますが、その組織が、激変するぐらい変化しなければ、難しいかもしれません。

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企業再生のポイント。

(1)企業再生させるには、従来の枠にとらわれず、大胆な組織改革の断行が出来るか。

(2)役員、社員の意識改革~給与、待遇の大幅な見直し。

(3)社員のやる気が、会社を再生させる大きな要因になる~プライドを持って、社外の人に挨拶して働く社員たちがいた。

(4)不採算部門の撤収~航空業界は不採算路線からの撤退を検討。

(5)1番か、2番に利益が上がっている部門への特化する。


さて、半沢直樹は、どんな手を使って再生させるか見ものです。

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企業が倒産に至るには兆候や予兆があります。主なものはこんなものです。

企業倒産の兆候。

(1)売上減少、利益減少。

(2)黒字経営から赤字経営への転落。

(3)債務超過に陥る。自己資本の減少。

(4)資金繰りが厳しくなり、金融機関からの借入が難しくなると、街金に手を出す。

(5)経理担当者が辞めてしまう。財務内容が悪化していることをいち早く知るため。

(6)手形のジャンプ。手形の約束日に支払いが出来ずに期日を伸ばしてもらう。

(7)給料の遅配が起きる。


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ここで「半沢直樹 アルルカンと道化師」の紹介。

この作品は、一作目『オレたちバブル入行組』より以前の話です。東京中央銀行大阪西支店で、融資課長を務める半沢直樹のもとへ、

大手IT企業が、業績低迷中の美術系出版社を、買収したいと言う案件が持ち込まれます。

目先の自分の利益だけを考えて、強引に買収案件を進めようとする、大阪営業本部や、上司の支店長に抵抗し、

不可解な買収の理由を追求し、困っている、美術系出版社を守ろとする半沢直樹の、正義感と諦めない姿は、これぞ半沢直樹と言う姿です。

物語では、ある絵画作品が鍵となります。その絵で、一躍、世界的に有名になった画家の、知られざる苦悩や、その絵に隠された秘密が、買収劇に奥行きを与えます。

アルルカンの絵は「この絵を見ているあんたがピエロや、とでもいいたいんちゃうか」と、評されますが、謎に包まれた物語は、登場人物を翻弄するのです。

半沢直樹の「世の中の事象には表と裏があって、真実は往々にして裏面に宿る」と発する、言葉が印象的です。