『毎日読みたい365日の広告コピー』
今やテレビに、出演しない日が無い程の、人気ぶりのカズレーザーさん。
博識でクイズに滅法強く、テレビ業界に於ける、クイズ王の地位を、不動のものにしています。
彼は読書も好きで、カズレーザーさんがおすすめした本は、翌日には書店から姿を消すと、言われています。
『シューイチ』で紹介された本。
カズレーザーさんが、2020年7月26日の日テレ系『シューイチ』の、読書好き芸能人が、オススメする本&グルメを楽しむ「食べヨム」第5弾で、
3冊の本を紹介していました。その中の1冊が、松浦弥太郎さんの『毎日読みたい365日の広告コピー』だったのです。
この本は、ライツ社が出版したもので、その本の巻頭には、
「365日、その日その季節にぴったりの「広告コピー」を選んでみたら、
大切なことを思い出せる、素敵な名言集ができました。」と綴られていました。
広告のコピーを集大成することで、新しい視点で見られる画期的な構想力に感服しました。
そんな事で、この本はとても人気が高く、既に11刷の重版を重ねる程の、売れ行きをしているそうです。
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広告のキャッチコピーは、その時の、メーカーや企業が、売りたいと言う思いを、コピーライターさんと協力して、
如何に、購買力アップに繋げるかに、知恵を結集しているものです。
しかし、それらの中には、年月を経ても、輝き続け、その当時の記憶を、呼び覚まして呉れる名文が、多数隠されていたのでした。
そんな、広告コピーの素晴らしさを、カズレーザーさんが、紹介していました。
日めくりカレンダーのような広告コピー集
この本は、日めくりカレンダーのように、その季節に合わせて、1日づつ楽しめるように出来ています。
そして、その短いフレーズの中に、煌めく、新しい発見がありました。
本は縦書きで書かれていますので、行替えをしているところに/を入れて見ました。
『毎日読みたい365日の広告コピー』
広告のコピーは1月1日から、始まって行きます。その季節や、行事などに合わせて編集されていました。
(1/1)「ふだんを変える。/ それがいちばん/ 人生を変える。」(本田技研工業)
(1/2)「夢は、口に出すと強い」(週刊少年ジャンプ/集英社)
(1/3)「「残りもの」は嫌い。/「最後のひとつ」は好き。」(そごう冬市)
残りものでも、「最後の一点」と言われる状況や雰囲気は違って来ます。
(1/6)「忙しいのは、やりたいことが/ たくさんあるから。」(キリンビバレッジ)
いつも、忙しい、忙しいと言っている人へ。
(1/10)「近道ばかりしていると、/ 顔にでる。」(トヨタ自動車)
本物は、遠回りの先にある事だってあるのです。
(1/12)「この国の出会いが減ったのは、/ ゲレンデに行かなくなったから / じゃないですか。」(神立高原スキー場)
苗場で聞いていた「スキー天国、サーフ天国」!
(2/14)「今日ドキドキしない人は、/ 来月もドキドキしない人です。」(ロッテ)
バレンタインデーの日に、少年少女たちは、どんな思いを持って臨むのでしょう。今も昔も変わりません。
(3/15)「歩きやすい靴がいい。/人生はほとんどが遠回りだから。」(靴の記念日)
人生には、近道なんてないんじゃないの?
(8/3)「きゅんて、/ なんの音ですか。」(カルピスウォーター/カルピス)
たまらない胸キュンですネ! 初恋の頃なのか、それとも、もっと若い頃なのかなぁ。
巷に溢れるコピーたち。
世の中には、たくさんのキャッチコピーで溢れています。多くのメーカーや企業が、モノやサービスを売るために、知恵を絞っています。
その終結が、数行のコピーとなって、世の中に出てきて、あっという間に、忘れ去られてしまうのでしょう。
でも、そこには、忘れてしまうには、勿体ない程の珠玉の名文が隠されている事だってあるのです。
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こんな印象的なコピーもあるのです。
「18歳の私に言いたい。/ それ以上 食うなっ!」(アトラス)
今の私は、どんな状態になっているのか、とても気になるフレーズです。
「傷つかない生き方よりも、/ 再生するつよさが欲しい」(アーバンリサーチ)
人生に必要なものは何なのでしょうか。チャンドラーのこんな名言があります。
「タフでなければ生きていけない、優しくなければ生きる資格がない。」
「わが子と話せる時間は / 悲しいほど、少ない。」(カンロ飴)
子供の成長を楽しむ一方で、あまり、早く大人にならないでと思ってしまう事だってあるのです。
「ずっと一緒には / いられないから、/ 今はずっと / 一緒にいよう。」(グリコ乳業)
親離れする子ども。子離れ出来ない親。
「結婚しなくても幸せになるこの時代に、/ 私は、あなたと結婚したいのです。」(ゼクシィ)
「店員さんが着ているほうが、/ かわいくみえる。/ ズルい。」(セディナ)
「引っ越しが少しさびしいのは、/ しあわせだった証拠です」(ハウスメイト)
人は一生で、何回ぐらい引っ越しするのでしょうか?
「花を好きなのは/ 母親似。/ 母を好きなのは/ 父親似。」(イトーヨーカドー)
どれも、ついつい読み返したくなってしまう、珠玉の言葉ではないでしょうか。
そんな言葉の名作集を、カズレーザーさんが、紹介して呉れていたのです。
時代を超えた広告コピーの名文の数々。
世の中には、広告コピーの名文が、あまたありますが、その中から、今でも心に残っているのは、こんなコピーではないでしょうか。
「キミが好きだと言うかわりに、シャッターを押した。」(オリンパス商事)
「君のひとみは10,000ボルト」(資生堂ベネフィーク グレイシィ)
「なにも足さない。なにも引かない。」(サントリーピュアモルトウィスキー山崎)
「そうだ、京都、行こう。」(JR東海)
「少し愛して / 長く愛して」(サントリーレッド)
昭和59年の、糸井重里さんの作品です。
「おいしい生活」(西武百貨店)
1980年代を牽引した、糸井重里さんの名作です。日本中が1億総中流階級と言う流れの中で、大金持ちにはなれないけれど、真面目に努力していれば、幸せが待っていて、
その一端の空気でも吸えると思っていた頃に、あなたにも頑張れば「おいしい生活」があると、言っているように、聞こえていました。
糸井重里さんの「おいしい生活」は、プロたちの間でも高い評価を得ていて、過去の有名コピーのトップだそうです。
そして、第2位も、糸井重里さんの「想像力と数百円」なのだそうです。
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