『麒麟がくる』は、戦国時代の創世記に、
勇猛果敢に戦場を駆け抜けた、熱い血潮を持つ、英傑たちの野望と、その人生を描いています。
そして、その題名の『麒麟はくる』は、中国の古典に由来していたのです。
戦国前夜の時代に美濃と尾張の対立。
この戦国前夜の時代、美濃は尾張との間で対立を続けていて、一時は、織田軍が20,000人を出兵し、美濃の国へ攻め入って来ました。
これに対する美濃軍は、4,000人の兵で応戦したのです。
この兵士の差はあまりに大きく、美濃軍の敗退は濃厚でしたが、斎藤道三の罠により、織田軍は後退せざるを得なくなってしまいました。
こんな状況を監視していた今川は、織田に攻め入る準備を進めて来ました。
織田と美濃の和儀
政略結婚に翻弄される帰蝶。
その情報を察知した織田信秀は、突然、美濃との和議を申し出たのです。
これは、美濃の斎藤道三にとっても、渡りに船の状況となり、娘の帰蝶を織田信秀の嫡男、織田信長に嫁がす政略結婚をさせたのでした。
しかし、この結婚は、帰蝶にとっては、選択権のない結婚だったのです。
こんな中、再び今川が尾張に攻め入ります。次々と織田方の南部の領地を制圧して行きます。
美濃に援軍を求める織田信秀。
この状態に慌てた織田信秀(高橋克典さん)は、斎藤道三に援軍の要請するのです。
しかし、尾張との和議を、独断で決めた斎藤道三を糾弾していた勢力がいて、美濃は一枚岩ではなく、割れていたのです。
美濃はこのような状態であり、派兵を出来ないことを尾張に伝えにゆく光秀でした。
しかし、このままでは、政略結婚で嫁いだ、人質状態の帰蝶に、危害が及ばないかと恐れるのでした。
織田信長がかって、京の将軍家のとりなしで、美濃の内紛が収まったことを思い出し、
光秀は斎藤道三に、将軍家へとりなしを依頼するが、金が掛かると難色を示されてしまうのでした。
そこで、美濃の守護の土岐頼芸(尾美としのりさん)を訪問するが、斎藤道三の事を良く思わない土岐頼芸は、その依頼を断るのでした。
麒麟を探し続ける将軍足利義輝。
将軍、足利義輝(向井理さん)は悩んでいました。乱世を終わらる、麒麟を探していたからです。
「誰も見たことがない麒麟と言う、不思議な生き物がいる。穏やかな世を作る者だけにやって来ると言う麒麟の世は、まだ、連れて来ることが出来ぬ」と。
「十兵衛、麒麟が来る道は遠いのう~」と感慨を込めて発したのでした。
将軍、足利義輝(向井理さん)は、穏やかな世にしたいと思っていながら、自分には麒麟を連れて来る力が無いことを察知していたのでした。
それを、明智十兵衛光秀に託したかったのでしょうか。
それとも、そんな人物を、明智十兵衛光秀に探して欲しいと思っていたのでしょうか。
明智光秀が将来の妻に出会う。
ある日、明智十兵衛光秀は、鷹狩りに出かけますが、連れの者とはぐれ、そこで、妻夫木家の娘、煕子(木村文乃さん)に出会うのです。
煕子は、石を囲炉裏で温めていたもので、暖をとっていましたが、その温めた石を、十兵衛に差し出し、温まって欲しいと優しい愛情を現したのでした。
そして、明智十兵衛光秀は、幼い頃に煕子に言った、
「この十兵衛の嫁になりませぬか」を再度伝え、「返答は急がぬのでお考えいただきたい」としたのです。
帰蝶が瀕死の義父から聞き出したこと。
義父、織田信秀の言葉は本当だったのか?
一方、尾張の帰蝶は、瀕死の際にある織田信秀の胸の内を知りたくて、病室の織田信秀の枕元で、
「後継者はどちらが良いのかお教えください。信長がどれほどの人物か知りたい」と尋ねたのです。
織田信秀は聞こえぬ程の小声で囁いていました。でも、その声は視聴者には聞こえませんでした。
そして、その織田信秀のメッセージを信長に伝えたのです。
「信長はわしの若い頃に瓜二つじゃ、まるで、己を見ているようじゃ、良いところも、悪いところも」
「尾張を任せる、強くなれ!」と、
これは織田信秀が本当に発した言葉だったのでしょうか、
それとも、信長を強くしたいとした、帰蝶の作り話だったのでしょうか。その真相は分かりません。
「『麒麟がくる』ネタバレあらすじ12話向井理将軍足利義輝」への3件のフィードバック
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