『麒麟がくる』ネタバレセリフ名言27話~非武装の宗久の約束




『麒麟がくる』第27話。宗久の約束。

永禄16年7月。足利義昭は越前を立ち、美濃へ向かいました。

美濃では、織田信長が多額の金品と刀を用意し、義昭を迎える準備をしていました。

義昭はその金を、貧しい人に分け与えたいと言ったのです。

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信長の上洛の準備。



京の情勢を光秀に探らせる信長。

信長は、その金の使い道を、上洛に伴い、三好勢と戦をするための資金として、渡したつもりだったのですが、義昭の言動にガッカリしたのです。

それに対して、光秀は「義昭さまは、23年間、29歳になるまで僧侶として、暮らして来たのです。あの方を、生かすも、殺すも信長さま次第です」

と述べ、戦とは無縁の暮らしをして来たのだと弁解したのです。

信長は「都と幕府を立て直し、大きな世を作る、大きな世だ。それでよかろう」

「三好と六角とは、一戦を交わらなければならない。そなたに頼みたいことがある。京に上り、三好勢のことを調べて貰いたい。」

「京には既に、木下藤吉郎を潜り込ませている。猿ずらをしたあの男だ。」と発したのでした。

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京では織田勢が攻め入る噂が飛び交う。



三好・六角VS織田の戦になるのか。

光秀は、三好勢の兵力と、朝廷側の意向を探るために京へと向かい、京で木下藤吉郎と落ち合います。

京では、織田軍が10万の兵で攻め入って来る、と言う噂が飛び交っていまいたが、その噂を流したのは、藤吉郎本人だったのです。

そのため、その夏の京では、市中から逃げ出す者で、ごった返していたのです。

駒(門脇麦さん)を頼り、事情をよく知る伊呂波太夫(尾野真千子さん)のもとへ行った光秀は、

三好勢が、今井宗久(陣内孝則さん)をはじめとする、堺の豪商と強固なつながりを持ち、

その財力が、三好勢の強さの源になっていることを、知ったのです。

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堺の豪商にして茶人の今井宗久。




当代随一の武家商人にして茶人。

この今井宗久は、堺の豪商にして、当代髄一の茶人の一人だったのです。

武家商人でありながら、茶人として生き、戦国時代を生き抜く強さと、物事に動じない品性を持ち合わせた、人物だったのです。

駒は案じていました。織田信長が足利義昭(滝藤賢一さん)を奉じ、上洛すると言うことは、三好勢と戦になります。

そうなれば、京は戦火に包まれる事になる事から、そういう事態を避けるように光秀に頼みます。それに対して、光秀は、

「戦は避けたいが、止むを得んので、戦のない世にするため」と話します。

宗久の名前を聞いた駒は、かつて、丸薬を商売にしないかと、持ち掛けてきた商人のことを思い出し、

光秀を連れて宗久のもとへ向かったのです。

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今井宗久の京への思いと約束。




京を火の海にしてはならない。

そこで、茶を点てる、今井宗久と対面します。宗久は、

「足利さまに言ってください。上洛をなさるなら、刀と鎧を置いてきてくださいと。私たちの町に火をつけないでください」

光秀は、今井宗久に頼みます。「三好への戦の手助けを止めて貰いたい。戦から、一歩お引きになって頂きたいと、申しているのです」

「尾張の帰蝶さまから、よく聞き及んでいました。その帰蝶さまが、最も頼りにしているお方が、明智さまだと。

堺の商人(アキンド)は、異国との取引で生きています。」

「それが、守られるなら、どちらでも良い。此度は、織田さまが有利と見ています。

三好勢は、擁立した足利義栄さまが摂津で倒れ、まとまりに欠けています」

「私は、三好さまから離れてもよいと思っています」

「私の好きな京に火を掛けないと、そして堺を守ると、

その証に、上洛の際に鎧兜をお召しにならないと。それで手を打ちましょう。それで、お駒さんもご納得かな」

今井宗久の厳しい条件に、しばし考えこみ茶の湯を呑む光秀だったのです。

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武装か?非武装か?で揺れる織田陣営。




公方さまの思し召し通りに行う。

織田信長のもとへ戻った光秀は、非武装で上洛することを提言しますが、信長の家臣たちから、反対され、総攻撃を受けます。

信長が家臣たちに発します。

「この話は、織田の一存で決まるものではない。公方さまの同意が必要だ。上洛は、公方さまの思し召し通りに行うのだ。それに、我々はつき従うまでだ」

「我らに大事なのは、上洛した後の事じゃ。まずは六角を撃とう!」

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光秀に家臣にならないかと問う信長。





信長の2回目の問い。

「いま一つ、大事なことがある。十兵衛、そなたは、義昭さまに仕えるのか、我らの家臣になるのか、今、決めよ!」と叫びます。

「私の心は決まっています。将軍にお仕えいたします」それに対して信長は、

「以後、そのように扱う」と大きく発したのでした。

足利義昭に非武装で上洛することが、今井宗久との約束だと伝えると、足利義昭は、それは良い案だと同意したのでした。

そして、9月半ばに、信長は足利義昭を奉じて、武装することなく京へ入ったのです。

その時、三好勢は、既に力を失い、京を去っていたのでした。

今井宗久たち、堺の豪商は「会合衆」(エゴウシュウ)と呼ばれていました。そして、今井宗久は、やがて信長に重用されてゆくのです。

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