『麒麟がくる』あらすじ第36話~光秀、足利義昭との訣別。




『麒麟がくる』第36話 訣別。

帝が三条西実澄に尋ねます。「実澄、気に入ったのであろう。明智を折を見て連れて来るがよい」と、

そして、三条西実澄が明智光秀に、帝に会いに一緒に京の内裏に行くかと、尋ねると、

明智光秀は「お供させて頂きます」と、返事をしたのでした。

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明智光秀、帝と出会う。


三条西実澄の助力で京の内裏へ。

こうして、三条西実澄(石橋蓮司さん)の助力で、光秀は帝(坂東玉三郎さん)と会うことが出来る、段取りを付けて貰うのでした。

明智光秀は、三条西実澄に連れられて、京の内裏に赴きます。そこでは、和歌が披露されていました。

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万葉の歌を好む珍しき鳥。




「穏やかな世でございます」

そこで、三条西実澄(石橋蓮司さん)が、光秀に例えた「万葉の歌を好む珍しき鳥」の話をすると、

帝は、光秀が来ている事を知り、こう発したのです。

「いつの世も、そうありたいものよのう」「かの者が参っているのか」述べた後、「珍しき庭の鳥へ」として、光秀がいる方向に目を向けたのです。

「朕はこの歌のごとく、日々生きたいと思う」

それに対して光秀は「迷いながらの道でございます。」

「目指すのはいずれぞ」

「穏やかな世でございます」

「朕も迷うておる、だが、迷わずに歩もうではないか。十兵衛、その名を胸に留めておくぞよ」

帝が御簾の中で立ち上がり、文を落としたのでした。それを従者が光秀の元へ届けます。

「朕も迷う、だが、迷わずに歩もうではないか」

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将軍・足利義昭の心変わり。




京。二条城。

かつては、貧しい者や、病気の者を救おうとする気持ちの優しい人物であった義昭でしたが、今やすっかり、変わり果ててしまっていたのです。

光秀が二条城を訪ねると、剣術の練習をしていた義昭は、手合わせを求めます。

剣術において光秀に敵うはずもないのに、木刀を構え、必死の形相で向かってくる将軍・義昭の中には、

かつて、光秀が認めていた頃の姿はありませんでした。

そのことに、光秀は動揺を隠せません。

義昭の形相と、対する光秀の憂いを帯びた瞳からは、光秀が、既に、隔たりを感じている様子が受け取れたのです。

そして、私邸に帰った光秀は、妻に対して「御所で、帝の声を聞いた。信長さまが帝を信奉するのが、少し分かった。」

「城が出来たら、まず先に、そなたに見せてやろう」と、そして、近江・坂本城にて「必ず、そなたたちをここに呼び寄せる」と、話します。

それは。義昭が下した、妻子は京に留めると言う事に対しての憤りでした。

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松永久秀と筒井順慶の戦の再燃。




気乗りのしなかった織田勢。

一度は収束を見せた松永久秀(吉田鋼太郎さん)と、筒井順慶(駿河太郎さん)の争いが、再燃しようとしていました。

信長は、筒井びいきの義昭から、松永を討ち取るよう命じられるものの、気乗りしないでいたのです。

それは、信長の家臣もまた同じで、木下藤吉郎に至っては、

この件で戦に駆り出され、手薄になったところを、義昭が朝倉たちを使って、一気に攻めてくると、案じていたのでした。

そのため、木下藤吉郎は、松永を討つ前に、朝倉・浅井を片付けるべきだと、主張するのでした。

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将軍・足利義昭の出陣。




松永久秀を討つ。

元亀3年。春。

「これより、松永を討つ!」と、将軍・足利義昭は発したのです。しかし、この戦には信長は参戦しませんでした。

幕府と織田の連合軍は、河内に向け出陣するものの、松永らを取り逃がす事態となったのでした。

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武田信玄の出陣。徳川家康を討つ。




武田勢20,000 VS 徳川勢7,000

足利義昭と信長の関係が、うまくいってないことに、いち早く気づいた甲斐の武田信玄(石橋凌さん)は、

「出陣じゃ!」と、発し、浜松城の徳川家康(風間俊介さん)を討つことを宣言すると、すかさず、京へ向けて出陣します。

武田の軍勢2万に対して、徳川の軍勢は7,000~8,000で、勝負にはならなかったのです。

その結果、窮地に立たされた家康は、信長から十分な援軍を得られずに、大敗してしまうのでした。

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送達した異見書に恐れる信長。


帰蝶~十兵衛はどこまでも十兵衛。

その頃、信長は、将軍・義昭にかなり厳しい内容の、異見書を送ったことで、義昭から報復を受けることを、夢に見るほど恐れていたのです。

将軍・足利義昭が、武田信玄や朝倉、浅井に上洛を促したことで、自分が討たれるのではと、懸念したのでした。

信長が光秀に語り掛けます。「以前、帰蝶が申しておった、十兵衛はどこまでも十兵衛だと」

精神的に追い込まれていた将軍・足利義昭は、駒(門脇麦さん)から渡された、お金までをも、鉄砲につぎ込もうとする始末です。

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光秀、将軍・義昭との訣別。


信長が将軍・義昭への贈り物の鵠。

そして、光秀が持参した、信長からの贈り物の鵠(白鳥)を受け取ることを拒み、信長との戦を決めたと宣言したのです。

「儂は信玄と供に戦う。信長から離れよ。儂のために」と、目に涙を貯めながら、自分の心の内を、光秀に伝えます。

それに対して光秀は、泣きながら義昭に告げます。

「公方さま、それはできませぬ。後免」と放ち、立ち去ったのです。

義昭はこう語ります。「十兵衛は鳥じゃ、籠から出た鳥じゃ。また、返って来るかもしれん」と。

将軍・足利義昭が例えた「籠から出た鳥」、それは、義昭が、飛び立った鳥は、また飛んで戻って来るかもしれないとの思いを残したのでした。

明智光秀/加来耕三/・監修すぎたとおる/早川大介




次回「信長公と蘭奢待(らんじゃたい)」




次回、第37話。は「信長公と蘭奢待(らんじゃたい)」

「蘭奢待って何?」、蘭奢待とは、東大寺正倉院に収蔵されている香木です。

時の権力者が切り取ったことで有名で、織田信長も切り取ったようです。




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