2021年6月6日の「情熱大陸」に、フライフィッシャー渋谷直人さん(49歳)が登場しました。
東北の初夏、雪解け水が渓流に注ぎ込み、山吹の花が咲く頃になると、フライフィッシングの幕開けとなります。
渋谷直人さんは、地元秋田県の渓流で、フライロッドを振りながら、「好きで始めたことが仕事になっている」と語ります。
渋谷直人のフライフィッシングの世界。
好きなことを仕事に出来る人は、どの分野でも頂点に立った、一握りの人です。
そんな好きで始めたフライフィッシングを、渋谷直人さんは、フライマンたちが羨ましがるような、
凄いテクニックを持つ、達人のフライマンになっているのです。
フライの世界では、何人かの頂点に立つ人が現れて来ました。
そんなフライマンたちが、ビデオやDVDで、多くの釣りを見せていますが、
その誰よりも、多くの魚を、そして、より大きな魚をドライフライで、水中から引き出して見せるのです。
渓流釣りの世界では、尺ヤマメ、尺イワナを釣ることが、一つのステータスになっていますが、
そんな30センチ級の魚を、いとも簡単に釣り上げるシーンが連続します。
こんな釣りをしているフライマンは、日本では彼だけです。
なので、渋谷直人さんが登場して以来、フライフィッシングのDVD発売は、
ベーシックオブロングティペット・リーダー渋谷直人 つり人社(ツリビトシャ)
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フライフィッシングとは?
フライフィッシングは、鳥の羽根や羽毛、鹿のヘアーなどをバイスを使い、
釣り針に巻きつけ、水生昆虫の羽化に似せたフライを作ります。
そのフライは、水に浮くものをドライフライと言い、
軽いフライを遠くに飛ばすには、重さのあるラインを、ロッドで振ることでフライを飛ばすのです。
ラインの先にリーダー、その先にティペット(はりす)をつけて、フライのラインシステムは出来上がります。
渋谷直人さんのフライフィッシングの技法は、「リーダーを長く、ティペットを長く」が基本です。
そうすれば、釣りの世界が広がると言いますが、細いラインや、ティペットを長くすると言うことは、
キャスティングは格段に難しくなり、チョットした風が吹けば、釣り糸はたちまち絡まってしまいます。
それには、確かなキャスティング技術が、無ければ出来ない事なのです。
DVD>鈴木寿×渋谷直人渓流Dry Fly Session (<DVD>) [ フライフィッシャー編集部 ]
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好きなことを仕事にした達人。
渋谷直人さんは釣りの時は、バナナとおにぎり1個ぐらいと話されていました。
更に、「遊びながら仕事が出来るうまい仕事が見つかった」と話されていたのです。
秋田県湯沢市川連町にご自宅があり、幼少期から読んでいた「釣りキチ三平」の全巻が並べられ、
スピンオフした渋谷直人さんの、フライフィッシングも掲載されていました。
家族は、妻と息子一人、両親と同居していて、フライタイニングをする部屋には、マテリアルの数々が散乱していました。
そこで、0.03gのオオクママダラカゲロウに模したフライを、特別公開して呉れました。
その自作したフライを持って、自宅近く川へ向かい、釣り上げた山女魚の胃の内容物を、ストマックポンプで吸いだして見ると、
フライと寸分たがわない、オオクママダラカゲロウの羽化した成虫が、出て来たのでした。
尺上の森羅万象を解く The Japanese Dry Fly Fish [ 渋谷直人 ]
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釣りのガイドも重要な仕事。
渋谷直人さんの仕事として、釣りのガイドも重要な仕事です。
ガイドを務める時は竿を持たないそうで、これは、一匹でも多くゲストに釣って貰うためだと話されていました。
ある日、ロッドを持たずに山に分け入る渋谷直人さん、その日のお目当ては、山菜などの山の恵(めぐみ)の収穫でした。
学生時代の友だちと、フキノトウの天ぷらを楽しみながら、
その当時45人学級中、40番前後の成績を友だち3人で争っていたと話されていたのです。
その友人たちが、彼と釣りに行くと、その当時から10倍以上の数を釣り上げていたと語りました。
渋谷直人さんは、21歳でバーテンダーをしていたそうです。
その後、家業の漆塗りをしながら、バンブーロッド、リール、ネットの製作をして来ました。
尺ヤマメの戦術 ドライフライでねらって釣る渓流30オーバーの世界 [ 渋谷直人 ]
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注文から3年待ちのバンブーロッド。
そのバンブーロッドは、注文から3年待ちの竿になっています。
そのロッドの名前は「kawaturaロッド」自宅のある湯沢市川連町は漆器産業が盛んで、
バンブーロッドの仕上げには、漆を塗って強度と、光沢を作り出します。
「少しでも町の発展に寄与したい」とKAWATURAの名前と、漆を使った製品を、手掛けているのです。
その日は、岩魚を釣りたいと、川の源流部がねらい目と向かいました。
「ドライフライで、魚がフライを食べるところが見たい。がぶっと、食べるところを見たい」
しかし、プレゼンテーションしたフライに、魚が掛からず、逃げられて本気モードにスイッチが入ったようでした。
「ハンティングしているような感じが、凄く面白い」と語ります。そしてついに、尺イワナにフライが食いついたのです。
更に「一回も秋田を離れようと思った事は無い」と」話されました。
そして、新緑のトンネルを抜け、釣り場へ向かい、夕暮れの一投、フライに出たのはグラマーな山女魚でした。
自由に愉しく生きる道が、秋田県湯沢市川連町で暮らし、
フライフィッシングの達人になった、渋谷直人さんから教えて貰いました。
DVD>ベーシックオブロングティペット・リーダー (<DVD>) [ 渋谷直人 ]
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「情熱大陸!フライフィッシャー渋谷直人のフライフィッシング」への2件のフィードバック
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