相棒Season20第7話『かわおとこ』川に潜む妖怪の正体は?




相棒Season20第7話『かわおとこ』川に潜む妖怪の正体は?

右京さんと冠城亘は、生春巻きが絶品だと言う、レストランで食事をしたあと、

小学生の女の子が男に、「どこに隠したの! 早く返してよ!」と、詰め寄っているところに居合わせます。

見かねて割って入ったところ、2人は親権を失った父親・安田秀人(土居正明さん)と、娘であることが判明します。

事情を尋ねようとしますが、女の子は理由も語らず、走り去ってしまいました。

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川男の正体は何者?

翌日、川で行方不明になっていた男児(晴瑠君)が、意識不明の重体で発見されたというニュースが流れ、

インターネットでは、目を離してしまったという男児の母・辻浦千夏(黒坂真美さん)に非難が集中していました。

そうした中で、右京たちは、SNSにさらされている母親と少年・少女の家族写真に、昨日の女の子が写っている事に気づきます。

写真は、少年の母親である千夏を糺弾するため、匿名の投稿者が無断で載せたもので、

昨日出会った少女・百花ちゃん(米村莉子さん)が言っていた

「返してよ!」という言葉から、不穏な気配を察した右京さんと冠城亘は、独自に周辺を調べ始めたのです。

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川の汚染の原因は何なのか!


すると、問題の川は武蔵野川で、近くの笹沼硝子の工場に勤める若い男性が、4カ月前に溺死する事故が起きていたのです。

更に、その川の上流には、城西エレクトロニクスの工場があり、

この川の水質汚染の原因が、その工場から漏れ出した汚染物質ではないかと、近隣住民は疑っていたのです。

再会した百花ちゃんから話を聞くと、いまだ意識が戻らない弟は、「“かわおとこ”と言う、妖怪に連れ去られた」のだと主張していました。

百花ちゃんは母親の離婚後、離れて暮らす姉弟の父・安田がこっそり悠太君を連れ出したのではないかと疑い、

それで、安田に食ってかかっていたのです。

事情がありそうだと感じた右京たちが、捜査に乗り出すと、

安田は事故当時アリバイがあると判明し、悠太君がおぼれた川で最近、魚が大量死していることが分かりました。

そんな中、百花ちゃんが、弟を川に引きずりこんだのは、川にすむ妖怪“川男”に違いないと言い出します。

「悠太は、川男に引っ張られた!」と話し、お母さんに話しても信じて呉れなかったと話し、

背が高くて色の黒い“川男”を目撃したと主張し、その姿のスケッチを書いたのです。

そして、右京さんに対して「おじさんは、妖怪ハンター?」

すると右京さんは「同じような仕事ですよ」と答え、「川男は僕たちが捕まえから安心してください」と約束したのです。

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冠城亘の趣味は渓流釣りだった。


右京さんと冠城亘は、晴瑠君が溺れた現場に行ってみました。

そこには下足痕が残っていました。「変わった靴の跡ですよ」

それに対して冠城亘は「フェルト底の靴です。ピンスパイクの跡もあります」

右京さんが詳しいですねと話すと「渓流釣りを少々……」と語り、

冠城亘の趣味が、渓流釣りだと言う事を明かした瞬間でした。

その場所から、水筒のふたのようなものを、右京さんは見つけました。

そして、右京さんは「黒い影、水質汚染、魚の死骸、… 一つに繋がりましたよ」

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杉下右京の推理力。


川の中に、黒のウエーダーを履き、黒のレインウエアを着た、冠城亘の姿がありました。

それは正に、妖怪“川男”のような黒ずくめの姿でした。

その光景に驚いたのが、笹沼硝子の工場に勤める高部でした。高部は川で溺れた、同社の荻野の上司でした。

高部さん、あなたですよね。毎月15日、同じ日に同じ地点ですることは、水質調査じゃないですかね」

そして現場に落ちていた、水筒のふたのようなものは、水質調査用の容器のフタだったのです。

溺れた荻野は、笹沼硝子のタンクが壊れていて、

そこから有害物質が漏れ出したいるのではないかと、独自で水質検査をしていたのでした。

高部は上司でありながら、その事に目をつむって来たことに恥じ、荻野の死後も定期的に、川の水質検査をしてたのでした。

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水質検査データが犯人を教えて呉れた


「今までのデータ、全て見せて呉れませんか。荻野さんの命を奪ったのは、川ではないかもしれません」と、右京さんは語ったのです。

笹沼硝子の社長は、タンクから有害物質が漏れている事を知っていて、

有害物質が漏洩を疑っていた、若手の荻野の動きを暇しく思っていて、その日も荻野の跡をつけていました。

そして、水質検査をしていた川で口論となり、

突き飛ばして殺害し、その後浅瀬から、淵に遺体を移動させ、証拠隠滅を図っていたのでした。

高部は晴瑠君が自分の姿を“川男”と勘違いし、川に近づいて来たことを知っていました。

そして、どうしてあの時、晴瑠君に気を付けなよと、注意しなかったことを後悔していたのです。

右京さんは思いました。百花ちゃんは「悪いのは川男、お母さんは悪くない」と思いたかったんじゃないかと。

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