カンボジア.アンコールワットの周辺ホテルは欧米資本だった。

ユネスコの世界遺産。

 カンボジア最大の世界遺産と言ったら、アンコールワットでしょう。

カンボジアの北西部に位置しており、ヒンドゥー教の寺院として建てられました。

9世紀初頭に台頭したクメール帝国(アンコール朝)が、12世紀に新王宮を建設し、ヒンドゥー教寺院として建設したのが、アンコールワットです。

そんな、アンコールワットでしたが、15世紀ごろになると、王宮が放棄され、忘れさられた存在になったのでした。

そして、ジャングルのなかで、長い年月その存在を隠してしまったのでした。

ジャングルの中のアンコールワット。

アンコールワットが発見された。

本格的にヨーロッパで、アンコールワットが、知れ渡るようになったのは、

1860年にフランス人のアンリ・ムーオが、この地を訪れたからでした。

彼の紀行文が、1863年に雑誌に掲載されたことで、世界中に、この寺院のことが、知れ渡ることになったのです。

1863年にカンボジアが、フランスの保護国化され、それから、100年後の、1953年にカンボジアは、独立を果たしたのです。

プノンペンの奇跡 世界を驚かせたカンボジアの水道改革 [ 鈴木康次郎 ]

 

密林の中で忘れ去られた遺跡。

世界の七不思議。

私は子供の頃、学校の図書館で読んだ、世界の七不思議的な本の中で、アンコールワットがあった事を思い出しました。

その本には、何百年もの間、ジャングルの中で忘れられ、密林に覆いつくされ、

人を寄せ付けない、神秘的な遺跡があることが、紹介されていたのでした。

カンボジアの観光は、アンコールワットに一極集中となっているようで、観光事業の課題になっているようです。

私も数年前観光で、シュムリアップ国際空港から、シュムリアップの街へ入りました。

ハルカナ カンボジア アンコールワット [ TAC出版編集部 ]

道端に並べられたガソリン。

ペットボトルに入れられた、ガソリンが売られていた。

空港からホテルまでの道のりで、印象的だったのは、

ペットボトルの飲料水と、ペットボトルに入れられたガソリンが、道端に並べられて、売られていた事でした。

さすがに、ガソリンを道端に並べて売るのは、危ないんじゃないかと感じました。

ホテルに着くと、その街並みに似合わない、瀟洒なホテルで、ウエルカムドリンクで迎えられたのでした。

OD>アンコールワットの「発見」 タイ・カンボジア・ラオス諸王国遍歴記 [ アンリ・ムオ ]

 

欧米資本が押し寄せるシュムリアップ。

シュムリアップのホテルは、欧米資本で建っていた。

あまりの街並みとのギャップを感じて、ホテルのスタッフに尋ねると、

シュムリアップのホテルの殆どは、欧米資本で建てられ、運営されている事を知ったのです。

これでは、カンボジアに、お金が落ちないんじゃないかと、思ったのでした。

ホテル内では、飲料水の不便さ以外は、何の問題もなく過ごせましたが、

ホテルから外出すると、ここは、カンボジアなんだと認識するほど、ホテルの中では、欧米様式でした。

アンコールワットの彫刻 普及版 [ 伊東照司 ]

アンコールワットの駐車場はバスで一杯。

アンコールワットは予想以上の観光バスで一杯。

翌日はアンコールワット観光に行って来ました。

入場券を買う場所に行き、パス形式の、顔写真付きの入場券をそこで作って貰いました。

これで複数日の、入場が可能になるようでした。

子供の頃読んだ本の影響で、密林の中にアンコールワットがあるのかと思ったら、

アンコールワットの前は、広場になっていて、舗装がされていない駐車場には、多くの観光バスが来ていたのです。

そのあまりの台数にビックリしたのです。

アンコールワットは、分散して存在していて、小型観光バスで回りましたが、

駐車場に着くと、多くの子供たちが、おみやげ品を持って、観光客を取り囲みます。

妄想トラベラー アンコールワットの街 シェムリアップを歩く【電子書籍】

お土産売りの子供たち。

お土産売りの子供たち。

アンコールワットにいる間は、何処へ行っても、お土産品を買ってもらいたい子供たちにが、付きまとって来たのでした。

日差しが強い時期だったので、麦藁帽子が多く、私も2ドルの帽子を買い求めたのでした。

アンコール・ワットと癒しの旅カンボジアへ (旅のヒントBOOK) [ 矢羽野晶子 ]

 

ご来光を拝みにアンコールワットへ。

朝日のアンコールワット。

翌朝は薄暗いうちから、ホテルを出発し、アンコールワットに向かいました。

それは、アンコールワットに昇る、日の出を見るためでした。

アンコールワットの中は、既に多くの観光客で溢れていて、眺めの良い場所を、確保しようとして、多くの人がいたのです。

東の空が明るくなり出し、朝日がアンコールワットを照らし出すと、少し神々し雰囲気になったのです。

そう言えば、日の出を拝むのは、何年振りかと考えたのでした。

それも束の間、朝日が昇ると、至るところから、シルクのスカーフを売り歩く、売り子が現われたのでした。

折角、朝日に包まれたアンコールワットが、チョット残念な気持ちになったのです。

アンコールワットは、12世紀に建て始められた建造物です。

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カンボジアの世界遺産。

800年の歳月のシンボル。

それから800年の歳月を経て、今や、カンボジアを代表するシンボルになったのでしょう。

長い年月が経って、それが人々を感動させる世界遺産になっているとしたら、

カンボジアの人々への利益を、もうチョット還元できるやり方は無いのかと、シュムリアップで考えた旅でした。

アンコール・ワット カンボジア (トラベルデイズ)