『半沢直樹』続編開始!ネタバレなぜ7年ぶりの再開なのか。

 

『半沢直樹』続編開始。

 『半沢直樹』が2020年7月19日に続編の開始が決定しました。

 前回の最終回で、半沢直樹は、東京中央銀行の本店営業第2部次長に転じ、銀行内の様々な不正を明らかにしましたが、

 まさかの、子会社、東京セントラル証券の営業企画部長への出向を命じられる、衝撃的な最終回となり、そこでドラマは終わりました。

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あれから7年、半沢直樹が帰って来る。

子会社へ出向させられた半沢直樹。

 テレビの前で「なんで!」と、ため息をついた視聴者も、多かったのではないでしょうか。

 あれから7年、半沢直樹がついに帰って来ます。

 いろいろな疑問は尽きませんが、何故、続編開始までに7年と言う歳月が必要だったのでしょう。

 現在のドラマの主流派は、刑事ものです。推理とサスペンスが人気が高くで、多くの放送局で、刑事ものばやりです。

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池井戸潤作品が銀行内部の不正を暴く。

社会はドラマのイメージを変えた。

 そんな中で、銀行内部の不正を暴くドラマは、ジャンルからすれば、社会派ドラマに類し、少し硬いイメージがありますが、

 そこに「やられたらやり返す、倍返しだ!」のフレーズを入れ、勧善懲悪の中に爽快感を出した、

 池井戸潤作品の『半沢直樹』は、桁外れの人気となり、

 最終回の視聴率は、平成の30年間で放送されたドラマで、最終回42.4%の視聴率を上げ、堂々の1位に輝いたのでした。

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7年も掛かった理由を求めて。

高視聴率、燃え尽き症候群、スケジュール、などなど

 こんな高い視聴率を出した後に、これを超える作品を作るには、半端ない企画力や発想力が必要になる筈です。

 前回の作品に俳優もスタッフも全力を出し切ったとすれば、その後に来る、「燃え尽き症候群」があったのかもしれません。

 または、俳優の皆さんたちのスケジュールがなかなか合わなかったことが原因しているかもしれません。

 日曜劇場では、その後も、池井戸潤氏の作品はドラマ化され、ヒット作品になっている事を考えると、作者との折り合いが悪かったとは考えられません。

 では、何でこんなにも時間が掛かったのでしょうか。たぶん原因は一つではなく、複合して、これだけの時間が必要だったのかもしれません。

 続編が開始されるのですから、これ以上の詮索は野暮かもしれません。

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池井戸潤作品で7年後の半沢直樹はどうなる

現在50歳の半沢直樹は何をする。

 それでは、前作から7年後の『半沢直樹』は、どうなるでしょう。

 年齢から考えてこんな構想を考えて見ました。この通りになるかどうかは分かりませんが、ドラマを楽しみにしています。

 半沢直樹の年齢ですが、東京中央銀行入行時が、原作では1989年、ドラマでは1992年と、なっていることから推測すると、

 現在の半沢直樹の年齢は、原作では53歳、ドラマの設定では50歳となるようです。

 そして、現在の職責が、東京中央銀行の子会社、東京セントラル証券の営業企画部長として出向中です。

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銀行の出世競争と肩たたき。

50歳頃が節目の年齢。

 銀行の出世競争は凄くシビアです。

 その温床になっているのが「減点主義」です。自ら進んで成功させた評価よりも、一つのミスが大きな減点となり、出世を阻止してしまうのです。

 そのために銀行員は、如何にミスを起こさない仕事をするかを常に考えているのです。

 いくら大口融資をしても、1件の延滞債権を作ってしまえば糾弾され、出世街道から外されることもあるのです。

 以前なら、50歳を超える頃になると、同期の支店長たちの中から、役員候補が抜擢されると、

 他の同期たちは、肩たたきの対象候補となり、子会社や、銀行の取引先企業へ出されたものでした。

 しかし、企業の定年制延長により、その色合いは、少しづつ薄れて来ているようです。

 半沢直樹は7年前に子会社へ出向に出され、現在50歳です。その出向の理由は明らかにされていませんが、

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半沢直樹に経営能力はあるのか。

東京中央銀行の再生に尽力した人物。

 あれだけ、東京中央銀行に、はびこっていた不正と戦い、抵抗勢力の排除に尽力し、

 銀行の再生に貢献した人物ですから、それは高い能力を待っている人物です。

 そうなれば、経営陣としては、本社に戻すことも考えない訳にはいかないでしょう。

 そうなれば、定年退職時期をを考えて、50歳と言う年齢は、本社に戻る時期に来ているのかもしれませんが、

 それもこれも、東京セントラル証券の営業企画部長としての、仕事振りと、その実績に掛かって来る事でしょう。

 一度、出向に出た人物を戻すのは、至難のわざですが、彼にはその能力がある筈です。

 しかし、その時の経営陣の裁量で決まるので、何とも言えません。

 また、半沢直樹が銀行と対立してしまうのかどうかは、分かりませんが、

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経営陣になった半沢直樹を見てみたい。

強い正義感を持つ男。

 彼は常に強い正義感を持って、どんな立場に置かれようが、銀行の進むべき道を、突き進んでいますので、

 銀行にとって、無くてはならない価値ある人物なのです。

 是非、役員となり東京中央銀行を、健全な方向で経営して行く、半沢直樹を見てみたいと思いませんか。

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ここで「半沢直樹 アルルカンと道化師」の紹介。

この作品は、一作目『オレたちバブル入行組』より以前の話です。東京中央銀行大阪西支店で、融資課長を務める半沢直樹のもとへ、

大手IT企業が、業績低迷中の美術系出版社を、買収したいと言う案件が持ち込まれます。

目先の自分の利益だけを考えて、強引に買収案件を進めようとする、大阪営業本部や、上司の支店長に抵抗し、

不可解な買収の理由を追求し、困っている、美術系出版社を守ろとする半沢直樹の、正義感と諦めない姿は、これぞ半沢直樹と言う姿です。

物語では、ある絵画作品が鍵となります。その絵で、一躍、世界的に有名になった画家の、知られざる苦悩や、その絵に隠された秘密が、買収劇に奥行きを与えます。

アルルカンの絵は「この絵を見ているあんたがピエロや、とでもいいたいんちゃうか」と、評されますが、謎に包まれた物語は、登場人物を翻弄するのです。

半沢直樹の「世の中の事象には表と裏があって、真実は往々にして裏面に宿る」と発する、言葉が印象的です。

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