カズレーザーさんがすすめる本『あなたに似た人』
カズレーザーさんが、2020年7月26日の日テレ系『シューイチ』の、読書好き芸能人がオススメする本&グルメを楽しむ「食べヨム」第5弾で、
短編の名手として知られる、イギリスの作家、ロアルド・ダールのミステリー&サスペンスの名作を紹介しました。
シューイチ「食べヨム」第5弾。
「食べヨム」第5弾のゲストは、カズレーザーさんと、麒麟の川島さんでした。
ゲストが推薦する本の紹介と、グルメの紹介がセットとなって番組は進行して行きました。
そして、カズレーザーさんが紹介した本は3冊で、その内の2冊が、ロアルド・ダールの短編集『あなたに似た人』と、
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【シューイチ】カズレーザーおすすめ本『毎日読みたい365日の広告コピー』
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ロアルド・ダール『あなたに似た人』
『南から来た男』
短編集『あなたに似た人』。
この短編集の中には、残酷かつ詳細に描かれたサスペンスが、11編が収録されていて、
その中から、カズレーザーさんが、今回紹介したのが「南から来た男」だったのです。
チャーリーとチョコレート工場の原作者
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ロアルド・ダールは、イギリスのミステリー作家で、有名な作品としては、
ティム・バートン監督、ジョニー・デップ主演で映画化された『チャーリーとチョコレート工場』の原作者として知られています。
他にも『007は二度死ぬ』などの、脚本家としても知られています。
毒のある「大人のおとぎ話」として人気が高く、ブラックなオチで好評を博しています。
この『あなたに似た人』は、ギャンブルや大人の男女関係の機微を、テーマにしたものが多く、その技法には定評があります。
カズレーザーさんが紹介した本。
その中で、カズレーザーさんは『南から来た男』を推薦していたのです。
この短編小説は、早川ミステリ・マガジン2006年3月号で、
作家、評論家、翻訳家などへのアンケートにより、ミステリ小説オールタイム・ベストが発表され、
その短編部門第1位に、この『南から来た男』が選ばれたのでした。
この小説は、不気味さに息を飲む、ブラックな結末が隠されていたのです。
『南から来た男』あらすじ
語り手の「私」が、夕暮れ時の、ジャマイカの海辺のホテルのプールサイドで、くつろいでいると、
パナマ帽を被った、南米から来たらしい金持ちそうな男が現れます。
続いて、アメリカ軍の訓練生の若い男と、彼と仲良くなったイギリスの若い女性がやって来て、私の周りに集まって来たのです。
若い男は、煙草に火をつけるライターを盛んに自慢します。
それはたぶん、ジッポーのオイルライターではないかと思われます。
ライターを10回連続で点火出来るか!
若い男が、いつでも必ず、このライターは火が付くと言う話を聞くと、
パナマ帽を被った、南米から来たらしい金持ちそうな男が、
「でも、時々火が付かない時があるんじゃないのですか」と言うと、若い男が否定するので、
このライターを10回連続で点火出来たら、自分の新車のキャデラックを差し上げるが、
1回でも失敗したら、あなたの小指を1本、私にくださいと言ったのです。
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若い男は、思案をしますが、キャデラックに目がくらみ、その賭けに乗ってしまうのでした。
私は、レフリーとして、その場に立ち会う事になってしまったのでした。
パナマ帽を被った、南米から来たらしい金持ちそうな男のホテルの部屋に向かいました。
愚かな賭けの結末は?
そして、賭けが始まいました。1回目は成功、2回目も成功、3回目と進み… …、8回目に進んだところで、
パナマ帽を被った、南米から来たらしい金持ちそうな男の妻が、
「バカなことは止めなさい!」と、止めに入り、賭けはお流れとなったのです。
「だいたいあなたは、賭けられるような財産は、何もないでしょう?キャデラックだって私の車よ!」
若い男に説明する奥さんは、
「夫がバカな賭けを好むので、わたしが勝負して、この人の財産をあらかた、取り上げてしまったんですよ…」
そして、若い男が奥さんの手を見ると……。
カズレーザーさんの解説はここで終わっていました。結末は、だいたいお分かりだと思います… …。
刺激的な結末に、息を飲む展開でした。
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