投資の神様ピーター・リンチは語る、株価の下落は恵みの雨。

 

投資の神様たちの、バーゲンハンティング。

 ウォーレンバフェットと並ぶ投資の神様と言われているのが、ピーター・リンチです。

投資の神様たちは、「バーゲンハンティング」を得意としているようです。

ピーター・リンチは、1944年生まれで、中学生の頃から投資に目覚め、ペンシルベニア大学ウォートンスクールの学費は、株式投資で稼いでいたと言われています。

投資の神様、ピーター・リンチ。

マゼランファンド。

卒業後は、大手投資会社フィデリティ証券会社に入社し、その当時低調だった「マゼランファンド」を担当すると、

その後の14年間で、2000ドルだった「マゼランファンド」を140億ドルまでに伸ばした事で一気に注目されました。

ピーター・リンチの投資スタイルは、ファンダメンタル重視の投資法で知られていました。

ピーター・リンチの株の法則【電子書籍】[ ピーター・リンチ ]

アマチュア投資家の、3ッの強み。

ピーター・リンチは個人投資家が、株式市場で勝つ「アマチュア投資家の3ッの強み」について言及しています。

(1)小型株を買える。

機関投資家などは、多くの顧客を対象にしていたり、大きな資金を動かしている関係から、購入する株数が大きいのです。

それなので、小型株で有力なものがあっても、ほとんど手を出さないのが現状です。

そこに、個人投資家が勝つことが出来る、チャンスがあるとしているのでしょう。

退職金がでない人の老後のお金の話 [ 横山 光昭 ]

 

(2)マイペースで投資する事が出来る。

機関投資家などの大口投資家は、絶えず、利益追求が命題になっていて、

株価が調整局面になって、売り買いが難しくなっても、止める事が出来ないのです。

そこに行くと、個人投資家は、自分のペースで投資の時期を決められることが強みでしょう。

厳しい局面になれば、自分のぺースで止めて、また、局面が変わったら参加すれば良いのです。

(3)日常生活からの情報と感覚を生かせる。

証券会社や投資会社などでは、専門の調査部門を持ち、やれ、ファンダメンタル分析がどうだとか、

チャート分析がどうだと、投資先の調査に明け暮れていて、金儲けのチャンスを狙っています。

そして、この分析を投資信託のポートフォリオや、投資用のレポートに活用します。

それを参考にして、トレーダーは投資の判断をしています。

こんなすごい調査機関を持ち、資金力が桁外れに違う相手に対して、一般の投資家たちは無力です。

ピーター・リンチの株で勝つ アマの知恵でプロを出し抜け/ピーター・リンチ/ジョン・ロスチャイルド/三原淳雄

個人投資家は、プロに勝てるのか。

個人投資家と、プロの投資家では、戦う土俵が違う。

最初から戦う土俵が違うんです。こんな格差がある土俵に、大切なお金を、勉強もしないで、晒して良いんでしょうか。

個人投資家たちの情報源は何でしょうか。

四季報ですか、日経新聞ですか、ネットやマネー雑誌の情報ですか、個人投資家の情報源はそんなところです。

これでは、とても勝てると思えません。

だから、日常生活の中でアンテナを張って、専門機関と違う、庶民感覚が有効になる事も、あるのではないでしょうか。

ピーター・リンチの株の法則 90秒で説明できない会社には手を出すな

日常生活の中でテンバーガーを探す。

テンバーガーを探せ。

日常生活の中で、日頃の生活を通して「日常生活の中からテンバガーを探せ」と、ピーター・リンチは言っています。

テンバガーとは、10倍以上に化ける株の事です。

彼はよく、妻や娘と買い物に行ったり、会話をする中で、テンバガーのヒントを見つけていたようです。

「この商品は人気があるわ」と言った、妻や娘の情報に耳を傾けていたのです。

そうした中で、見つけたテンバガーとしてよく紹介されているのが、

ダンキン・ドーナツ(25倍)、ウォールマート(1000倍)、マクドナルド(400倍)などです。

現在の各社の成長振りを見ると、改めて納得してしまいます。

【関連】

投資の神様ピーターリンチ『株で勝つ』テンバーガーを探せ。

ウォール街のランダム・ウォーカー<原著第12版> 株式投資の不滅の真理 [ バートン・マルキール ]

ピーター・リンチの著書『株で勝つ』。

ピーター・リンチの著書『株で勝つ』で、彼は、こんな事を言っています。


「利益見通し、財務状況、競争上の位置、成長計画などなどについての宿題を済ます前には、決して投資をしてはならない。」


やはり、株式投資は、勉強しないでやるものではないのです。

自分で勉強して、自分が納得して始めなければなりません。だって自己責任が原則の世界ですから。

自分の失敗を他人のせいには出来ません。

後から後悔しても始まりません。お金儲けは、自分の力量以上には、殖やせないからです。

やさしい株式投資〈第2版〉 (日経文庫) [ 日本経済新聞社 ]

「隠退して毎月の収入が限られている老人や、遺産で多少の固定収入があり、しかし絶対に働きたくない若者は、株式に手を出すべきではない。」

お金に余裕がない人は、手を出してはいけない領域です。

なけなしの、お金をつぎ込んで、株式投資をするのは、博打と同じです。

何故なら、株式投資は投資家たちの儲けたい、絶対に損をしたくないと言う思惑で動くからです。

その結果、株価が上下の変動を繰り返します。

だから、余裕のあるお金でないと、余裕を持った投資が出来ないからです。

「万一失敗したとしても、将来を見て、毎日の生活に支障のない余裕金の範囲で株式投資をすべきだ」

株式投資は、投資家の思惑で動くので、余裕金でないと健全な投資が出来ない筈です。

「相場の先行きを予想するには、人の意見を聞くのではない、むしろいびきをかくことだ。」

 また、自分の相場観を信じるよりは、むしろ無視できるように心掛けることだ。会社の業績など先行きに変化がない限り、持ったままジッとしていることだ。」

ピーター・リンチの株で勝つ アマの知恵でプロを出し抜け/ピーター・リンチ/ジョン・ロスチャイルド/三原淳雄

押さえておきたい「株価収益率」

株価収益率(PER)。

株価収益率(PER)については、こんな事を言っています。

株価収益率とは、会社の利益に比べて、今の株価が割安なのかを見る指標です。

今の株価が、1株当たりの純利益の何倍になるかを示しています。高いと割高、逆に低いと割安となります。

「PERが成長率より低ければ、それはバーゲン価格である。」

「PERが成長率の半分だときわめて魅力的だし、PERが成長率の、2倍なら非常に危ない。」

「資産株を好む投資家は、フリーキャッシュフローを大量に持っていて、その経営者が、多角化などを考えていない会社をさがしている。」

株式投資これだけはやってはいけない (日経ビジネス人文庫) [ 東保裕之 ]

 

 

落ちて来るナイフを掴む方法。

「下落している株を底値で拾おうというのは、落ちてくるナイフを素手でつかむようなものだ。ナイフが地面に突き刺さり、しばらく揺れ動いた後、しっかり止まってから掴みのが良い。」


これが正に、個人投資家が、プロの投資家に勝てる方法ではないでしょうか。

優良銘柄を、株価が暴落して全員が弱気になっている時に、勇気をだして買う。

これ以外に優良株を、安く買うチャンスはありません。

バーゲンハンティングを、得意としている。


「株価の下落は、真の株式投資家にとっては、恵みの雨になる。」


だから、投資の神様と言われている、ウォーレンバフェットも、ピーター・リンチも、バーゲンハンティングを、得意としているのです。

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