村上春樹さんの小説『羊をめぐる冒険』は、初期の「鼠三部作」の完結編となっいる作品です。
三部作と言うのは、村上春樹さんのデビュー作である『風の歌を聴け』(1979.7)、
『1973年のピンボール』(1980.6)、そして『羊をめぐる冒険』(1982.10)の三作品を総称しています。
村上春樹さんの小説『羊をめぐる冒険』は、初期の「鼠三部作」の完結編となっいる作品です。
三部作と言うのは、村上春樹さんのデビュー作である『風の歌を聴け』(1979.7)、
『1973年のピンボール』(1980.6)、そして『羊をめぐる冒険』(1982.10)の三作品を総称しています。
明治の文豪と言えば、夏目漱石、森鴎外です。今なお時代を超えて、文庫本の定番として多くの読者を魅了しています。
漱石はイギリスへ、鴎外はドイツへと留学を果たしますが、
夏目漱石が「私人」であったのに対して、森鴎外は「公人」でした。明治陸軍の軍医であり、軍医総監までのぼり詰めたのです。 続きを読む 明治の文豪・森鴎外『雁』無縁坂が暗示する物語の結末。
戦後の没落していく貴族を描いた小説『斜陽』は、太宰治晩年の1947年(昭和22年)に出版されました。
作品のタイトルに由来した、没落貴族を意味する「斜陽族」と言う言葉が生まれる人気となった、太宰治の代表作の一つです。
そして、この作品が発表された翌年、太宰治は38歳という年齢で、愛人と玉川上水に入水自殺をしてしまうのでした。
三浦しをんさんの小説『舟を編む』は、2012年に本屋大賞を受賞した後、
2013年には映画化され、その後アニメ化もされました。
それは「辞書の編纂」と言う、一見地味な仕事にスポットライトを当てた作品です。
井伏鱒二の、初期の代表作と言えば『山椒魚』でしょうか。
井伏鱒二は、1929年に『山椒魚』『屋根の上のサワン』を相次いで発表し、
注目を集めると、1938年には『ジョン万次郎漂流記』で、第6回直木賞を受賞しました。
『羅生門』は、芥川龍之介が東京帝国大学在学中、
まだ無名作家だった1915年(大正4年)に雑誌「帝国文学」へ発表された作品です。
そしてこの『羅生門』には、元になった物語がありました。
川端康成の『雪国』、その冒頭部分は誰もが知っています。しかし、物語の内容はどんなものか知っていますか?
「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」と言うシーンから連想すると、汽車に乗って、雪のない土地から、トンネルの黒い世界に入り、
その長いトンネルを抜け出た途端、景色が白一色の世界になり、雪国に来たんだなと、視覚的に想像させる効果が際立ちます。
誰にでも思い出の本がある筈です。学生の頃、学校の図書館で借りて読んだ本。
現代国語の中で読んだ教科書に載っていた本。そして、通勤電車の中で、読んでいた本。
でもまだまだ、読んでいない本もたくさんある筈です。人生で一度は読んでおきたい本を集めて、本棚にして見ました。