ドラマや映画の中では、感動的なセリフや言葉が多く発せられています。
時にその言葉が心の奥深く突き刺さるものもあるし、生きる力を与えて呉れるものもたくさんあります。
そんな心に残る言葉の数々を綴って見ました。
ドラマ映画の名言目次 55選。
《フォレスト・ガンプ》
人生はチョコレートの箱のような…
《風と共に去りぬ》
「明日は明日の風が吹く。
《ゴッドファーザー》
偉大な人物は、生まれた時から偉大
断れない提案をしてやるさ
ファミリーの者以外に、考えてい…
《プラダを着た悪魔》
あなたは努力していない。ただ愚痴
《猟奇的な彼女》
運命というのは、努力した人に偶然
《アメリ》
君の骨はガラスでできているわけ…
《オードリー・ヘップバーン》
真夜中になったら私はガラスの靴を…
落ち着ける所よティファニーにいる…
《インディ・ジョーンズ》
マルクス兄弟にでも手帳を送るべき…
イエスは大工だった
《グランメゾン東京》
お客さまがおいしいと思って味わって
三ツ星狙うなうんだったら、自分で…
祥平一度しか言わないぞ。グランメゾ
料理は人を動かす力がある。
《家栽の人》
ローズマリーの香りですね。駅前に…
事件の解明ではありません。心を知る
街が少年達を育てないで、誰が育てる
《相棒》
細かいところが気になるものですから
33分と12秒の遅刻です
僕はもっと怒っています。南井を…
君は亀山君の代わりにはなれません
どこか、ゆっくり出来るところを…
人は犯した罪を、法で裁かれなけ…
一日のカフェイン摂取量は、紅茶で
言葉と言うものは、石ころのような
僕としたことが、大きな間違いをし
君にとっての花の里はホームズに…
ロレンツォのオイル
孤独の研究ですか…ドイルの緋色の
あなたに時計を直して貰うことが…
いや失敗ではありません。リセット
人間の命より価値のあるものは…
今夜が幸子さんと過ごす最後の夜
真実は事実の積み重ねでしか…
撃つなら、僕を撃ちなさい!
これはゲームなんかじゃありません
人を平等にするのは、銃ではなく
必ずあなたの悪事を暴いて見せます
《青天を衝け》
それがしは渋沢栄一でございます!
みんなが嬉しいのが一番なんだで
商いは根っから楽しいもんだぜ、
恐れながら百姓の銭にございます!
承服出来ん、承服出来ん。
《科捜研の女》
科学は嘘をつかない
離婚は私の責任
《神様のカルテ》
なんたる失態だ、私は驚愕した…
学問を行うのに必要なものは、
良心に恥じぬということだけが、
明けない夜はない。やまない雨は
忠実な友が、君とともに泣く限り、
勇気とは窮しても品位を失わな…
《君の膵臓を食べたい》
どうして君は私を名前で呼ばない
やっぱり私は君の膵臓を食べたい
「人生はチョコレートの箱のようなもの。開けてみるまで中身はわからない。」
がんに侵されたフォレストの亡き母が、死の間際に息子に贈っていた言葉です。
フォレスト・ガンプ母親は、この言葉を掛けていたのです。
映画の冒頭で、バス停で出会った女性に語った言葉でもあり、フォレストは折に触れて母の遺言を思い出しています。
知能指数は人より少し劣っていたが、誰にも負けない俊足と、
清らかな心をもった男・フォレスト・ガンプの数奇な人生を、アメリカ現代史と重ねて描き出していくヒューマンドラマです。
監督は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のロバート・ゼメキス。主演にトム・ハンクス。
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「明日は明日の風が吹く。」
スカーレット・オハラが波乱にとんだ恋愛を経て、故郷に戻ることにしたラストシーンのセリフです。
この言葉は、元々あった言葉なのか、『風と共に去りぬ』が最初の言葉なのかについては諸説あるそうですが、誰もが知ってる名言です。
マーガレット・ミッチェルの同名ベストセラーを、ビビアン・リーとクラーク・ゲーブルの共演で映画化し、
1940年・第12回アカデミー賞で作品賞・監督賞・主演女優賞など10部門に輝いた不朽の名作です。
南北戦争前後のアメリカ南部を舞台に、炎のように激しく美しい女性スカーレット・オハラの激動の半生を壮大なスケールで描いています。
南北戦争直前のジョージア州で、大地主を父に持つ勝ち気な娘スカーレット・オハラは、
思いを寄せる幼なじみアシュリーが、彼のいとこと婚約したことにいら立ちを募らせていました。
そんな彼女の前に、素行の悪さを噂される男レット・バトラーが現れます。
スカーレットはレットの不遜な態度に激しい憎しみを覚えながらも、なぜか彼に惹きつけられるのです。
そして南北戦争が勃発し、激動の時代の中でスカーレットの運命は、大きく翻弄されていくのでした。
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「偉大な人物は、生まれた時から偉大な訳ではない。彼らは自らの力で偉大になっていったのだ。」
原作となった犯罪小説『ゴッドファーザー』の作者、マリオ・プーゾの名言です。
イタリア・シシリー島からアメリカに移住し、巨万の富を築き上げたビトー・コルレオーネ一族の跡目相続や、
世代交代を謀る、周囲のマフィアとの間に起こる抗争が、重厚なタッチで綴られています。
主演はマーロン・ブランドとアル・パチーノで、1972年度のアカデミー賞では作品賞を含む3部門を受賞しました。
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【抽出】
「断れない提案をしてやるさ」
(ヴィトー・コルレオーネの名言)
長年ヴィトー・コルレオーネが面倒を見て来た、歌手のジョニー・フォンテーンが、
戦争映画に出演したいが、映画会社の社長が首を縦に振らないと、ヴィトーに相談します。
すると、ヴィトーが、「なんとかする」と約束した後の言葉で、ヴィトーの提案がどんなに凄まじいものか、後に分かります。
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「ファミリーの者以外に、考えていることを言っちゃいかん」
(ヴィトー・コルレオーネの名言)
麻薬ビジネスの話を持ち込んで来たソロッツォに対し、ヴィトーの答えは「ノー」でした。
しかし、麻薬ビジネスに前向きなソニーが、ソロッツォとヴィトーの話に口を挟みます。
会談が終わった後、ヴィトーはソニーを呼び叱責します。
ヴィトーが信頼について語っているシーンで、ファミリーの内と外を明確に区別するヴィトーの考え方がわかる言葉です。
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「あなたは努力していない。ただ愚痴を並べているだけだ。」
ジャーナリストを目指して、
ニューヨークにやって来たアンディは、一流ファッション誌「ランウェイ」編集部の面接を受けます。
ファッションには疎いアンディでしたが、編集長ミランダのアシスタントとして採用されることになります。
しかしそれは、地獄のような日々の始まりでした。
業界のカリスマとして恐れられるミランダは、朝から晩まで、理不尽な命令を、次々と突きつけて来ます。
そんな中で「私がちゃんとやっても、ミランダは認めてくれないしお礼も言わない」というアンディに、
叱咤激励するアートディレクターのナイジェル。
ファッションに興味の無いアンディは、仕事に対してもプライドがありませんでした。
ジャーナリストになる為のステップアップにしか考えてないことを、ナイジェルに見抜かれてしまいます。
世界中の女性が就きたくても就けないミランダのアシスタント。
アンディはそんな恵まれた環境を活かそうとせずグチばかり言っていたのです。
悪魔のような上司に振り回されながらも奮闘し、成長していく姿をアン・ハサウェイ&メリル・ストリープで描いた作品です。
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「運命というのは、努力した人に偶然という橋をかけてくれる」
亡くした彼氏を忘れられず、新しい恋に勇気の出ない彼女(チョン・ジヒョン)が、2年後の再開を約束して、
キョヌ(チャ・テヒョン)と埋めた木の下にタイムカプセルを埋めるのですが、
彼女は勇気を出せるまでに3年掛かり、3年後にその場所に訪れますが、
そこにキョヌはおらず、代わりに木の下にいた老人との会話での一言です。
原作は、1999年に大学生のキム・ホシクが、パソコン通信の掲示板に書き込んだ、ちょっとヘンな女の子とのデート体験談です。
これが人気を呼んで単行本化され、ベストセラーになり映画化されました。
そして恋愛映画では、韓国映画史上歴代第1位の大ヒットになった作品です。
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「君の骨はガラスでできているわけじゃない。人生にぶつかっても大丈夫だ」
骨が脆くて外出できない老人のレイモンが、アメリ(オドレイ・トトゥ)に送った言葉です。
恐れずに前に進む事が、恋愛においても人生においても大事だと思い出させる名言です。
『アメリ』はパリ・モンマルトルを舞台に描かれた作品で、
その映像美とブラック・ユーモアの絶妙なさじ加減が、フランス国民の心を掴みました。
近年の中で、これぞフランス映画と呼び声が高い作品です。
物語の主人公となるのは人との接し方がわからず、妄想の世界で生きる少女アメリ。
妄想大好きなアメリ視点で描かれる日常は、ちょっぴり風変わりで、ファンタジック。
父親に心臓病だと誤診されたばっかりに、家から出してもらえず、学校へも通えなかったアメリ。
神経質な母親と、無関心な父親以外との触れ合いがない上に、
友人も出来たことがないアメリは、妄想の世界に現実逃避する日々を送っていました。
22歳になり、このままではいけないと思ったアメリは、
一人暮らしを始め、パリの喫茶店で働きはじめますが、相変わらず友人も恋人もおらず、妄想がやめられません。
ある日、アパートの壁の中に、古びた宝箱を発見したアメリは、持ち主に返してあげたいと思いたち、持ち主を探しを始めます。
無事に返却できたアメリは、持ち主が奇跡だと涙を流すのを見て、人助けに目覚めるのですが……
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《オードリーヘップバーン》
「真夜中になったら、私はガラスの靴を履いて、カボチャの馬車で姿を消すわ。」
『ローマの休日』は1953年公開された、アメリカパナマウント映画が制作した白黒映画です。
この映画によって、オードリーヘップバーンの魅力が、世界中に配信されました。
既に公開されてから68年経っていますが、今でも世界中に影響力を与えている映画です。
話の筋は、ヘップバーン扮する、アン王女が欧州親善旅行で、最後の訪れたローマを舞台に、
アメリカ人新聞記者ジョー・ブラドリー(グレゴリーペック)との淡い恋心を描いた作品です。
王女が旅先でしか出来ない冒険や恋心を、24時間と言う時間の中で、上手に表現しています。
アン王女と、新聞記者のジョーは、出会った日の、1日の終わりに、船上ダンスパーティに行くことにします。
その後に家(城)に戻らないといけないというアン王女は、シンデレラの話を引用し、ガラスの靴の話をしたのです。
おとぎ話のような『ローマの休日』は、王女であるアンが、庶民のジョーと恋に落ちると言う、「逆シンデレラ」と言った物語の設定でした。
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【抽出】
オードリーヘップバーンの『ローマの休日』『ティファニーで朝食を』の経済効果は。
「落ち着ける所よ、ティファニーにいる時みたいにね」
映画『ティファニーで朝食を』のファーストシーンでは、ヘンリー・マンシーニ作曲の「ムーンリバー」が流れる中、
朝靄のニューヨーク5番街に、イエローキャブが走って来て、ティファニーの前で止まります。
タクシーから降りた女性は、髪をアップにして、黒のノースリーブのロングドレスに、サングラスをかけた、ホリー役のヘップバーンでした。
彼女は白い紙袋からパンとコーヒーを取り出し、ショーウインドーを眺めながら、パンをかじります。たぶん、クロワッサンでしょうか。
「ティファニー」は女性の憧れでもあり、ヘプバーンのファッションやヘアスタイルは、当時多くの女性のファッションスタイルのお手本となりました。
ホリーと言う女性は、常識にとらわれない生き生きとした人物として描かれています。
映画化が決まった時、主役にはマリリン・モンローが選ばれていましたが、
マリリン・モンローがこの役を断った為、ヘプバーンが演じることになりました。
この言葉は、ポールがホリーを訪ねてきた時の、彼女のセリフです。がらんとして何もない部屋に通されたポールは、「最近入居したの?」とホリーに尋ねます。
ホリーにとっては今のアパートは、仮の住居であり望んでいる場所とは違っていました。
そのため、彼女は宝石店のティファニーのように、落ち着ける場所を見つけるまでは、家具類などを含め、多くの物を所有しないつもりなのです。
また、彼女は、気分が落ち込んだ時はティファニーに行くと、元気が出るのだと言っていたのです。
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【抽出】
《インディージョーンズ》
「マルクス兄弟にでも手帳を送るべきだったな!」
インディ・ジョーンズ 「最後の聖戦」は、シリーズ第3作目の作品で、インディ・ジョーンズの父親の考古学者のヘンリーが、
聖杯のことを長年調査したことが記載してある「聖杯手帳」、これが、この物語の重要な鍵を握っています。
その手帳は革表紙で、中身はパンパン、びっしりと書き込まれ、繊細に描かれた絵と相まって、不思議な世界を醸し出しています。
ヘンリーは、聖杯を探すために重要な手がかりとなる手帳を、
ナチスから守るために、アメリカにいるインディに手帳を送ったのでしたが、
インディ・ジョーンズは、わざわざ、ナチスのアジトに、その手帳を持って来ていた事が分かった時の、ヘンリーの言葉です。
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【抽出】
「イエスは大工だった」
インディ・ジョーンズ 「最後の聖戦」の最後の大詰めで出て来る言葉です。
インディ・ジョーンズは3つの試練をくぐり抜けて、その3兄弟の最後の生き残りの一人の騎士と出会います。
聖杯の騎士は700年もの間、1人で聖杯を守って来たのです。
そこにはたくさんの黄金に輝く杯が並んでいました。 そこで、聖杯はどれかを問います。
騎士は「正しく選べば永遠の命が、誤って選べば命を落とす」と告げます。
インディ・ジョーンズは「イエスは大工だった」と言うこと思い出し、
一見なんの変哲もない、黄金でもない普通の杯を選ぶとそれが聖杯だったのです。
その聖杯で汲んだ水で、父親のヘンリーを無事に救うことが出来たのです。
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【抽出】
《グランメゾン東京》
「料理を作るのに、何時間掛けたと言った事は関係ない。お客さまが、おいしいと思って、味わって頂くことがすべてだ。」
『グランメゾン東京』は、かつて、パリの「エスコフィユ」で、2つ星を獲得していた、
木村拓哉さんが演じる尾花夏樹が、パリでの日仏首脳会談の昼食会で、提供した料理に、アレルギー素材の、
ナッツオイルが混入していたことから、日仏首脳会談の昼食会で、フランス首脳が、被害に遭う事態となってしまい、
その事が原因で、傷害事件まで引き起こし、パリの「エスコフィユ」を閉店する事態となってしまった尾花夏樹。
そんな尾花夏樹が、早見倫子に3つ星を取らせてやる、として『グランメゾン東京』を開店させ、
ミシュランの審査を超えて、3つ星レストランの栄誉を、獲得出来るかを描いたドラマでした。
料理の評価は、有名なシェフやミシュランが行うんじゃなくて、お客さまのおいしいの一言が大事だと教えて呉れる言葉です。
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【抽出】
「三ツ星、狙うなうんだったら、自分で本物を生み出すしかねえんだよ。」
『グランメゾン東京』では、尾花夏樹は、パリの2つ星レストラン「エスコフィユ」で、6年間、3つ星を狙っていましたが、結局3つ星は取れませんでした。
3つ星を取れなかった理由を、尾花夏樹は、「3つ星を狙う、画期的な料理が出来なかったから。」と、評しています。
主人公の尾花夏樹は、自分の腕と舌のセンスに、絶対的な自信を持ち、料理のためなら、どんな犠牲もいとわない人物です。
画期的な料理を作るには、自分でオリジナリティを生み出し、その料理が本物と、評価して貰わなくてはならないのでしょう。
成功するために必要なものは、唯一無二のオリジナリティが欠かせない事を、思い知らせて呉れる言葉です。
尾花夏樹の一言に、是が非でも、この『グランメゾン東京』を、三ツ星レストランにしてやると言う、強い意思が表れています。
そして、オリジナリティが見つけられなけらば、評価されないことを感じていたのです。
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【抽出】
「祥平!一度しか言わないぞ。『グランメゾン東京』へ来い。」
尾花夏樹と対立していた、グルメ雑誌『マリ・クレール ダイニング』の編集長・リンダは、
日仏首脳会談の昼食会で提供した料理に、アレルギー素材のナッツオイル混入事件の犯人が、
平古祥平である事を知り『グランメゾン東京』で、平古祥平を働かせるなら、ミシュランの星は絶対に取らせないと言及します。
この事件の真相を、リンダは、長く追及しており、絶対に許せないとしているのです。
その執念たるや、すさまじいものがあります。
それを聞いた後で、オートバイに跨った尾花夏樹が、傷心の平古祥平の元へやって来て来ます。
「祥平!一度しか言わないぞ。『グランメゾン東京』へ来い。」
と、放ったのでした。なんて、心優しい尾花夏樹ではないでしょうか。有無を言わせぬ男の優しさが溢れていました。
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【抽出】
「料理は人を動かす力がある。」
ミシュランの結果発表が行われる会場で、審査結果の発表が行われました。
1つ星は、167軒が獲得し、新規先は19軒。2つ星は、48軒が獲得し、新規先は3軒。
3つ星は12軒が獲得し、新規先は1件で、その1件が『グランメゾン東京』だったのです。
そしてライバルの『gaku』は、落選だったのでした。
尾花夏樹は、自分を信じる力で、自分の料理で3つ星を取った、早見倫子を、賞賛したのでした。
表彰式に立った、早見倫子がは「今までの自分は、料理への努力がたりなかった」
これからは、情熱を持って、料理に対峙し、お客さまへおいしい料理を提供すると、決意をしたのでした。
そして、「料理は人を動かす力がある。」と発したのです。
それを教えて呉れたのが、尾花夏樹だったのです。
尾花夏樹は、パリの「エスコフィユ」での、失敗の借りを『グランメゾン東京』で返したのです。
でも、その表彰式に、尾花夏樹はいませんでした。
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【抽出】
《家栽の人》
「ローズマリーの香りですね。駅前にあったローズマリーですね。」
ドラマ『家栽の人』で、地方都市の、前崎家庭裁判所へ、新任判事として桑田判事がやって来ました。
出世にはまったく興味が無いと言う、変わり者の噂の桑田義雄(船越英一郎さん)判事は、大きな植木を籠に入れて、それを背負って、家庭裁判所に現れたのです。
その植木は、高さが2m以上あるのでしょうか、青々としたミカンの木で、いくつかのミカンの実を付けていました。
更に、桑田判事は両手にも、草木を持って当庁して来たのです。
ある休日の駅前に、花束を持った、桑田判事の姿がありました。
その姿を見かけたのが、司法修習生の樋口日向子(足立梨花さん)でした。
彼女は、桑田判事の行動に、興味を持ち始めていて、桑田判事の後をつける事にしたのです。
桑田判事が向かった先は、墓地で、花を捧げていたのは「西田家」のお墓だったのです。
そこで、司法修習生の樋口日向子は、桑田判事に見つかってしまいます。
その時、桑田判事が「ローズマリーの香りですね。駅前にあったローズマリーですね。」と言って、駅前から、彼女がつけて来たことが、バレてしまったのでした。
そこに眠る人は、桑田判事と同期で、同時期に司法修習した人でしたが、仕事に疲れ自ら命を絶ったと明かされたのでした。
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【抽出】
「事件の解明ではありません。心を知ること、自覚させることで、救われるんです。」
『家栽の人』である時、地元の名士で資産家の、佐々木建造(西岡德馬さん)が殺害される「資産家殺人事件」が発生します。
その事件の加害者として、19歳の少年・立花晃(望月歩さん)が自首し、前崎家庭裁判所に送致されて来たのでした。
立花晃は、遊ぶ金欲しさに、資産家の佐々木建造の家に押し入り、もみ合った末に殺害したことを認め、検出された指紋も、彼のものと一致していましたが、
桑田判事は、侵入の際、佐々木家の庭にあったビワの木の枝を折ったという、彼の証言に違和感を覚え、疑問を抱くのでした。
審判廷の審議では、事件があった日、お母さんに何かが起きていたのです。「君は誰かをかばっているんじゃないのですか?」
その時、事務方がメモを持って来て、桑田判事に見せました。
「すぐに病院に行きなさい」、それは、母親の病状が逼迫した知らせでした。
しかし、少年は病院には駆け付けませんでした。その時、桑田判事が発した言葉だったのです。
事件を解く鍵は、母親が残した日記にありました。少年は、事件当日の夜、母親から電話を受けました。
そこで、すぐ母親の元に駆け付けると、佐々木宅には、母親によって殺害された、佐々木建造が横たわっていたのです。
母親は、以前に少年が佐々木家へ侵入しようとした時、防犯カメラに写されてしまい、
その時の少年の写真を、渡して欲しいと頼みますが、佐々木建造に断られ、止む無く殺害してしまったのでした。
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【抽出】
「街が少年達を育てないで、誰が育てるんですか?」
『家栽の人』で、船越英一郎さん演じる、桑田判事の父親、桑田恒太郎は、最高裁判所の長官だった人で、法曹界のトップに立つ人物でした。
つまり、桑田判事はその血を引く、サラブレッドのような存在なのです。
桑田判事は、22歳で司法試験に合格し、司法修習生時代の成績は抜群で、実務面でもその優秀さからしても、最高裁からお呼びが掛かるような裁判官なのですが、
一切の出世を拒否し、自ら、地方の家庭裁判所に身を置くような、変わり者の判事なのです。
植物を愛し、罪を犯した人間に寄り添う、そんな信念を持った、家庭裁判所の判事なのです。
裁判官の仕事は、人を裁くことではなくて、罪を犯した人を、どう更生させるのかを、気付かせる仕事なんじゃないでしょうか。
そして、桑田判事は悟のでした。自分が少年少女たちを試しているのではなく、自分自身が、彼らに試されれいるんだと。
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【抽出】
《相棒》
「細かいところが気になるものですから」
テレビドラマ『相棒』、警視庁特命係の、杉下右京は、元警察庁キャリアで、超人的な推理力と洞察力を、持ち合わせています。
杉下右京と言えば、警視庁特命係の、あの部屋が特徴的です。
パソコンの左横にガラスのチェスが置いてあって、チェスの戦略を考える事が、頭脳を刺激するのかと思わせます。
これは杉下左京の、有名なセリフですが、これが、最後まで事件の鍵となって、物語は展開して行きます。
デスクの後ろには、お気に入りの紅茶のセットが置かれていて、ティーポットを高い位置から、ティーカップに注ぐシーンは、あまりにも有名です。
傍にはコーヒーメーカーが置いてありますが、彼がコーヒーを飲むことはありません。
そのコーヒーを飲みに来るのは、職場が隣同士で、普段からちょこちょこと、ちょっかいを出してくる、組織犯罪対策第五課の角田課長です。
「暇か?」と言っては、パンダの取っ手のあるマグカップを持って、特命係の部屋に入って来るのでした。
でもあの、パンダの取っ手のカップが、気になって仕方がありません。
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【抽出】
「33分と12秒の遅刻です」
それは、相棒season18の第9話、2週連続スペシャル『檻の中~告発』で、特命係の部屋の反対側が映りました。
相棒役の冠城亘が「おはようございます」と特命係の部屋に入って来ると、
右京さんが、「33分と12秒の遅刻です」と言い、時計を見ずに、その時間を言い当てるのでした。
時間が分かったのは、スチール製のキャビネットの、ガラスに映った時計の反射を見て、右京さんはその時間を知ったからです。
これって、何だか、古典的な推理小説で、使われる手法じゃないですか。
そうです、シャーロックホームズが、言いそうなうなセリフだと思った、その後に、そのスチール製の、事務キャビネットが、画面に映りました。
それは、スチール製の、事務キャビネットの上段と中段に、綺麗に並べられた、
杉下右京のティーカップコレクションが、映し出されたのでした。
それぞれ、柄違いのティーカップが10客ぐらいは、あったでしょうか。
この右京さんのティーカップコレクションが現れたシーンは、この他に、「米沢守最後の挨拶」の回でも、一瞬ですが、
スチール製の、事務キャビネットに反射する右京さんの顔と、ティーカップが数客映っていたのです。
相棒 Classical Collection 杉下右京 愛好クラシック作品集 DELUXE [ (クラシック) ]
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【抽出】
『相棒SEASON18』右京のティーカップコレクション発見!
「僕はもっと怒っています。南井をロンドンには帰しません。」
杉下右京は、スコットランドヤード研修時代に、南井十と知り合いました。
その南井十は鋭敏な頭脳を持ち、人の心を開かせる才能である、「人心掌握術」を持ち合わせています。
そんな南井を杉下右京は、「犯罪者さえも南井の前では、自供を始める」と言っているのです。
歪んだ正義感を持つ南井は「贖罪の心を持つことが出来ない犯罪者は、自らの死でその罪を、贖わせるのが相応しい」と考えています。
『善悪の彼岸~ピエタ』では、伊武雅刀さんが演じる、南井十(ミナイツナシ)と、石田ニコルさんが演じる、謎の女マリアが登場します。
ピエタとは、(イタリア語でpieta:哀れみ、慈悲などの意)聖母子像のうち、亡くなって十字架から降ろされたキリストを抱く母マリア(聖母マリア)の彫刻や絵のことを指します。
杉下右京は、『善悪の彼岸』の連続殺人事件を、
ロンドンの地下鉄環状線で起きた「逆五芒星」事件を真似て、事件を起こしていると推理します。
逆五芒星とは、五芒星(ペンタグラム)の上下を逆向けにした図形で、悪魔の象徴とされ、西洋ではデビルスターと呼ばれます。
杉下右京は、『善悪の彼岸』の事件が、過去に、ロンドン地下鉄の環状線で起きた事件と、酷似していることに気が付き、
冠木亘に対して、「僕はもっと怒っています。南井をロンドンには帰しません。」と、発したのでした。
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【抽出】
『相棒SEASON18』右京と南井十との対決で、石田ニコル登場
「君は亀山君の代わりにはなれません」
この言葉は、特命係に配属当初の神戸尊に対して、右京さんが発した言葉でした。ここまで言わした亀山薫とは、
亀山薫の実家は新潟県の造り酒屋で、父親は市議会議員を務めていました。
彼の妻の美和子は、大学時代の同級生で、大学時代から同棲していました。
亀山薫の服装は、フライトジャケットにトレーナー、カーゴパンツの服装が殆どです。
性格は、根が真っすぐな熱血漢で、相手を放っておけないタイプです。
しかし、右京さんからは楽天家と評されていました。そして、伊丹刑事から「亀!」と呼ばれています。
コーヒーが好きで、嫌いなものはヒジキとあんぱん。
運動神経は優れています。右京さんとの関係は、当初はそりが合わず、右京さんの辛辣な発言に腹を立てていましたが、
右京さんの心情や思慮に触れることで、次第に良き相棒になって行きました。
そして、右京さんに「君がいつも側にいて呉れて助かります」と言わせていて、良い相棒関係を構築出来たのです。
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「どこか、ゆっくり出来るところを…」
Season17の第18・19 話『漂流少年~月本幸子の覚悟・決断』で、月本幸子は、事件に巻き込まれた青年を、自分の過去の境遇と重ね合わせ、
青年に疑いを掛ける特命係と対立し、悩みや問題を抱える子供たちを支えたいとして、
『花の里』の女将を辞めて、新たな人生のスタートを切ったのでした。
事件が解決した後の『花の里』で、右京さんたちがお酒を愉しんでいると、
月本幸子が右京さんに「お二人に大事なお話があります」と言ったのです。
その言葉を聞いた途端に、右京さんはすべてを察知したのです。右京さんは立ち上がり、月本幸子と向い合います。
「分かっていましたよ」と、優しく語ると、手を差し伸べて、しっかりと月本幸子と握手をします。
そして、ラストシーンでは、和服の月本幸子が、『花の里』を後にして、細い路地を下って行ったのでした。
その後の、Season18の第18話「薔薇と髭との間に」での回で、事件が解決した後、
たぶん新宿2丁目当たりだと思うのですが、そこのバーで、杉下右京が、冠城亘とカウンターに腰掛で、乾杯しているシーンが出て来ました。
2丁目のママが「そう言えば、花の里は無くなっちゃたんですってね。」と話を切り出すと。冠城亘が「花の里に代わる所を探さないと」言った後に、
杉下右京が「どこか、ゆっくり出来るところを…」と、結んで、ドラマが終わったのでした。
これって、右京さんが、『花の里』に代わる新しい飲み屋を、探そうとしているのでしょうか。
これこそが、右京さんが重大発言をしたシーンでした。
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『相棒SEASON18』花の里が再開する?杉下右京が重大発言!
「人は犯した罪を、法で裁かれなければならない」
杉下右京の博識と深い洞察力、その切れすぎる頭脳、冷静沈着な行動により、彼は難解な事件を解決に導くのでした。
右京さんの博識は、文学や芸術にも詳しく、ユーモアとセンスがあり、冷静沈着で頭脳明晰の持ち主です。
洞察力と記憶力に優れていて、一目見ただけで電話番号を覚えたりするシーンが、よく出て来ますし、また、円周率を暗記しているようです。
まるで、シャーロックホームズや、エルキュール・ポワロのような、探偵の心を持った刑事なのです。
そして、犯人がその犯行を認めない時に、その犯人に対して激しく激昂し、激情的になります。
これは、どんな理由があるにせよ、犯罪を許す訳にはいかないからです。
右京さんは、真実の追求と正義を貫く意思は、人一倍強いのでした。そして、保身や隠蔽を最も嫌うのです。
そんな右京さんの信念は「人は犯した罪を、法で裁かれなければならない」です。
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「一日のカフェイン摂取量は、紅茶で足りていますので」
右京さんの博学の領域は、ワイン、手話、方言、マジックに始まり、複数の外国語を理解し、
小説の執筆、ピアノ、チェス、落語、クラッシック音楽の鑑賞、紅茶と多岐に渡っています。
それを証明するように、右京さんは特命係の部屋に、紅茶のセットを持ち込み、更に、10客ものティーカップコレクションも持ち込んでいます。
彼のデスクの左手には、ガラスのチェスがあり、窓際にはオーディオセットとヘッドホンが置かれています。
そして、クラッシックの造詣は並外れて深いのです。
右京さんの飲み物は紅茶ですが、角田課長と初代相棒の亀山薫はコーヒー、
2代目の神部尊は炭酸入りのミネラルウォーター、3代目の甲斐亨はコーラ、4代目の冠城亘は、豆から挽く本格派珈琲党です。
そして「一日のカフェイン摂取量は、紅茶で足りていますので」と語って、甲斐峯秋の淹れてくれた、一服のお茶を遠慮するのでした。
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「言葉と言うものは、石ころのようなものだよ…言葉と言うものは切ないものなんだよ」
右京さんの、変人振りが披露されたのが、『相棒』Season17第3話の「辞書の神様」だったのではないでしょうか。
辞書にまつわる事柄で、殺人事件が起きます。それは、『千言万辞』と言う辞書の編集者が、何者かに殺害されてしまい、
この『千言万辞』は、語訳が独創的なことで人気が集まり、右京さんも、この『千言万辞』を、愛読書にしていたのです。
ドラマは、被害者が最後に公園で出会った人物が、捜査線上に浮上して来ます。
その人物が、『千言万辞』を作っている「辞書の神様」と呼ばれている、元大学教授の大鷹公介(65歳)(森本レオさん)です。
「辞書の神様」は言葉に取りつかれ、辞書に生涯を捧げている偏屈な人物で、日常生活の中でも、常に言葉探しをしていて、
終いには、女子高生たちの会話から、新しい言葉を拾おうとして、彼女たちに近づく、変態振りをしてしまいます。
新しい言葉や、気になった言葉を、片っ端からメモにとる程の「メモ魔」です。そして、
「言葉と言うものは、石ころのようなものだよ…言葉と言うものは切ないものなんだよ」と発します。
彼にとっては、言葉以外に、興味のあるものはない程に、めり込んでいるのでした。
彼は、120万語の言葉を集めて来ました。辞書の業界では20万語集めれば、驚異的と言われており、正に、神様の域に達していたのです。
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『相棒SEASON17』杉下右京の愛読書は辞書の神様の千言万辞
「僕としたことが、大きな間違いをしていたようです」
Season18最終回スペシャル「ディープフェイク・エクスペリメント」でのことでした。
このSeason18では、右京さんは、災難続きでした。
竜宮城へ連れていかれて一服盛られたり、高級メロンの箱を真っ先に開けて、目を負傷したり、
ドローン爆弾の災難に遭ったり、散々な目に遭っていたのです。
いつもの、あの慎重深い、右京さんらしからぬ行動が、見受けられていたのです。
そして「僕としたことが、大きな間違いをしていたようです」と、言わせていました。
それが、推理力減退疑惑となり、冠城亘が発信源となって、
『推理力減退症候群』が発症したのではないかと、周りの人たちに思われるようになり、
右京さんは行く先々で「大丈夫?」と心配されていたのです。
そしてその『推理力減退症候群』の原因になったのが、どうやら、「花の里ロス」ではないかと、疑い出されて来ました。
右京さんは17年以上も『花の里』に通い詰めていた訳ですから、
この半年以上に亘る「花の里ロス」は、自身でも気づかず以上に、心身に大きなストレスと、環境変化をもたらして、いたのかもしれません。
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『相棒SEASON18』花の里がこてまりへ、三代目女将森口瑤子
「君にとっての『花の里』は、ホームズにとってのパイプのようなもの」
「花の里」ロスは、右京さんにとって大きな喪失感でした。ここで、一役買って出たのが甲斐峯秋でした。
右京さんの『推理力減退症候群』の噂が、警視庁長官房付の警視監、甲斐峯秋(石坂浩二さん)の、耳にも入ったのでした。
ある日、甲斐峯秋は心配して、杉下右京に『花の里』が閉店してしまった後の、右京さんの心境を尋ねると、
「僕にとって『花の里』は、それ程、切実な問題ではありません」と、右京さんは、少し強がって、答えます。
すると、甲斐峯秋は「君にとっての『花の里』は、ホームズにとってのパイプのようなもの」と、諭したのです。
これは、甲斐峯秋が、杉下右京とシャーロックホームズには共通点があることを、認めた瞬間でした。
ある日、甲斐峯秋に誘われて、杉下右京は、新しい小料理屋へ連れて行かれます。
『花の里』に代わる小料理屋を、甲斐峯秋は右京さんに紹介したのです。
そこは、まだ、新規オープン前のお店で、看板には『こてまり』の文字がありました。
店に入ると、そこには白木のL字型のカウンターがあり、白木のカウンターの中に、美人女将の小田茉梨(森口瑤子さん)がいたのです。
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「ロレンツォのオイル」
Season10 第7話『すみれ色の研究』では、父親と娘の間にわだかまりがあり、父親が娘に真実を伝えるべきか否かな事で、神戸尊が迷うとした時に、
「真実を伝えるべきかどうかは、僕たちが判断することではない。」として、
ロレンツォのオイルと言う謎めいた言葉を、右京さんが発したのです。
そして最後に、右京さんは、神戸尊にその「ロレンツォのオイル」について話すのでした。
それは、銀行員夫婦の5歳の息子・ロレンツォが、余命幾許もない病気に罹りました。
銀行員は息子の為に、仕事を辞め、療法用のオイルを自ら作り、
それを息子に与えた結果、息子のロレンツォは、25年生きたと言う話だったのでした。
その話を聞いた神戸尊は「思いは通じると言うことですか」と言ったのです。
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『相棒SEASON10』すみれ色の研究で右京は推理小説家を志望
「孤独の研究ですか…ドイルの緋色の研究みたいですね」
Season12第13話『右京さんの友達』では、紅茶好きの右京さんに負けづ劣らず、紅茶の博識を持つ友達、毒島ができるのです。
そして、事件解決のために、右京さんが、小説を執筆するというお話です。
その書き上げた小説を「失礼…僕の書いた小説の登場人物です」と言って、原稿を取り出して、毒島に見せます。
そこには、『孤独の研究』と言う、題名の小説が書き上げられていました。
それを見た、お友達になった毒島は、「孤独の研究ですか…ドイルの緋色の研究みたいですね」と答えます。
それに対して、杉下右京は「クラシカルな探偵小説を意識しました。よろしければこの場でご批評頂けませんか?」と応じ、
暗に、『緋色の研究』を暗示したのです。
正にドラマ『相棒』の中で、それも『孤独の研究』と言う、アーサー・コナンドイルの、
シャーロックホームズを主人公にした代表作『緋色の研究』を想像させるような、小説を書き上げていたのでした。
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『相棒SEASON10』すみれ色の研究で右京は推理小説家を志望
「もう、あなたに時計を直して貰うことが出来ない」
Season12 第6話『右京の腕時計』は、奥多摩の別荘で殺人事件が起こります。
それは巧妙に仕組まれた、薬物を使った殺人でしたが、その殺人を計画したのが、
右京さんが時計の修理を依頼した、公認高級時計師(CMW)の津田(篠田三郎さん)だったのです。
彼は妻を殺害した犯人が、自分の会社の社長だったことを突き詰め、巧妙に細工をして、毒殺してしまうのでした。
その妻の殺害犯人が分かったきっかけが、妻のために作った、特別のからくりの置時計だったのです。
その置時計は、普通は定時にチャイムで時を知らせますが、
妻の誕生日の7月7日に限って、「カノン」のオルゴールのメロディーが、流れる仕組みだったのです。
そして、妻が殺害された日は、妻の誕生日で、その日は定時のチャイムとして「カノン」が流れる日だったのでした。
そのことを隠して、妻を殺害した社長に尋ねると、
「カノン」のメロディーが流れていたと社長は答えたために、妻の殺害を確信し、犯行に及んだのでした。
公認高級時計師(CMW)の津田(篠田三郎さん)が、犯行を認めたあとで、
「私の人生は、ただこの時間(妻のために作ったからくりの置時計)を、直すためにあったのかもしれません」と答えます。
それに対して右京さんは「もう、あなたに時計を直して貰うことが出来ない」とキッパリ応答したのでした。
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『相棒SEASON12』杉下右京の腕時計は機械式の自動巻き。
「いや、失敗ではありません。リセットしただけです。」
初代『花の里』の女将・宮部たまきは、常に和服姿で登場し、誰に対しても分け隔てなく接する、物腰の柔らかな女性です。
右京さんとの離婚については、ドラマ『相棒』が始まる以前に、既に離婚していました。
また、その離婚理由については明かされていません。
しかし、その離婚について宮部たまきは、「頑固で不器用で天邪鬼なところに惹かれ、
頑固で不器用で天邪鬼なところが原因で別れた」と、語っています。
そんな右京さんと、たまきさんの結婚、離婚を右京さんが語るシーンがあったのです。
それは、Season14 第9話『秘密の家』の最後に出て来ました。
それは、事件が解決して、いつものように、杉下右京と冠城亘が、『花の里』で、くつろいでいました。
二代目女将の月本幸子が、熱燗の徳利を、右京さんのおちょこに注いだ後でした。
冠城亘が自分も結婚したいが、まだまだ出来る状況ではないと言った後で、右京さんも結婚を考えているかと尋ねたところ、
「僕は一度失敗していますから」と、答えたのでした。すると冠城亘が「えっ!右京さんも失敗するんですか。」
それに対して、右京さんは「いや、失敗ではありません。リセットしただけです。」と答えたのでした。
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「残念ながら、この世に、人間の命より価値のあるものはありませんよ。」
右京さんが、顔を震わせながら、生命の価値を言い聞かせる姿が、印象的な言葉です。
そして、右京さんは罪を犯した者は、罰を受けなければならないと言う、勧善懲悪が警察官の根本理念だとしているのです。
それが、行き過ぎた時、組織に対して改善や是正を求めた結果が、特命係への異動だったのです。
彼は東大法学部卒のキャリア組ですが、上の命令に従わず、嫌われた結果が、島流しのような特命係のポジションだったのです。
だから特命係は「警視庁の陸の孤島」「人材の墓場」などと揶揄されているのです。
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『相棒SEASON15』杉下右京過去の経歴では理想の上司なの?
「今夜がここで幸子さんと過ごす最後の夜になりますね」
Season17第19話『漂流少年~月本幸子の決断』の事件解決後、右京さんと冠城亘は『花の里』でお酒を愉しんでいました。
すると月本幸子が「私は、お二人にお話ししたいことがあるのです」と話します。
すると、右京さんが「今夜がここで幸子さんと過ごす最後の夜になりますね」と言ったのです。
そして、月本幸子は自分の思いを語りかけます。
自分が特命係に助けて貰ったように、今度は自分が、子供たちの助けになりたいとして、
「これからはきちんと勉強して、資格を取って、子供たちを実際に傍で支える仕事に就きたい」と、
右京さんは最初からそれを察していたようで、幸子さんが本題を話す前に、今夜が最後だと承知していたのでした。
右京さんは立ち上がり、月本幸子と向い合い、手を差し伸べ、二人はしっかりと握手をします。
そして、最後に幸子さんが残した「杉下さんに会えてよかった」という言葉が、とても印象的です。
それは、これまでの日々を、回想するように語ったのでした。
最後のシーンは、月本幸子が白系の着物に、オレンジ色のショールを掛け、
夜の細い路地から、明るいネオンが、煌めく大通りへ向かって、歩き出して行く、月本幸子の後ろ姿がありました。
月本幸子が『花の里』を去った夜でした。
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「真実は事実の積み重ねでしかありません。」
『相棒SEASON19』第5話~「白河家の天上の棲家」で、国有地の口利き疑惑が、白河達也議員に浮上しました。
そのニュース報道が原因で、庭にゴミを撒かれたり、秘書の家に石が投げ込まれ、ガラス窓が割られていたのです。
この疑惑は、白河達也議員が2,000万円を受け取った収賄疑惑で、そのせいで、匿名の嫌がらせを受けていたのです。
中園参事官から、この調査をするよう命じられた特命係の杉下右京と冠城亘が、白河家へ向かいます。
そんな中で、白河貴代の孫の大樹が、公園で何者かに襲われ、貴代の娘・瑞江も突き飛ばされて、怪我を負ってしまったのです。
そして、孫のジャケットのポケットから、達也の収賄疑惑を匿名でネタ提供した『告発者X』からの手紙を発見します。
「本日午後7時までに会見を開き、国民の前で自らの罪を告白しろ」と、言うもで白河達也は、午後7時から記者会見を開きました。
「息子が襲われ、妻が怪我をした。私は潔白です。断固として戦います。」と話し、身の潔白を主張したのですが、
これでは告白者を刺激するだけで、再度、襲われるかもしてないとして、白河家では混乱していました。
右京さんは白河家の2階の書斎に行きます。
そこは、先代議員の亡くなった書斎だったのです。そこで、右京さんが白河貴代に発します。
「真実は事実の積み重ねでしかありません。」
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『相棒SEASON19』第5話~収賄疑惑、白河家の天上の棲家。
「撃つなら、僕を撃ちなさい!」
相棒19元旦スペシャル「オマエニツミハ」で、「日刊トップ」は11年前に起きた少年犯罪を、取り上げようとしていました。
それは、仁江浜を名乗る男の復讐で、本名は大沼と名乗る元東都新聞の記者でした。そして、彼の息子の直樹君がいじめに遭っていたのです。
「僕はかって大沼さんに会っています。亡くなった直樹君に」
それは右京さんが、ある事件現場に向かう車中で、少年たちが一人の少年をいじめている現場を目撃したのですが、
捜査の事件現場に向かう事を優先していたのです。
そして気になり、帰りがけにその少年たちを見かけた現場に来てみると、爆発が起こり、近くにいた少年を助け、
直樹君を助けるのを後にしていたのですが、その後、大爆発が起こり、直樹君は助からなかったのでした。
右京さんが助けた少年がいじめをしていて、直樹君を苦しめていたのでした。
そのことを知った仁江浜は、右京さんを付け回していたのです。
そのことに触れ右京さんは、「僕はどちらを助けるかの選択を迫られ、直樹君を後にしました」「僕は判断を誤りました」
「救える命から救うと言う判断は、間違っていなかったと思っています。」
それに対して、仁江浜が言います小手鞠さんと、どうしようもない男の「どちらを助けるのか」言えと迫ります。
こうして、右京さんは究極の選択を迫られる事になったのです。
その時、右京さんはこう放ったのです。
「撃つなら、僕を撃ちなさい!」
「大沼さん、僕はこうするしかなかった、許してください」
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「これはゲームなんかじゃありませんよ。大人を馬鹿にするもんじゃありませんよ」
右京さんと冠城亘は、顔に殴られたアザのある少年を見かけ、冠城亘が声を掛けます。
「学校でやられたのか?」すると、その少年は首を横に振りました。
その時、右京さんが声を掛けます。「僕たちは君の助けになれると思いますよ」
すると、思い掛けず、その少年から「それなら、友だちを助けて下さい!」と頼まれたのでした。
それは、親を困らせようとした、自作自演の誘拐事件でした。
父が裏金を持っていると知り、学習塾の講師・大槻と組んで手に入れようとした、ゲームだのでした。
大槻の逮捕を知らされた、偽装人質の少年・小峰翔太は、
「ゲームみたいで面白いから、自分の力で稼いでみようと… あーあ、ゲームオーバーか。」と嘆きます。
すると右京さんが、「これはゲームなんかじゃありませんよ。大人を馬鹿にするもんじゃありませんよ」と、叱ったのです。
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『相棒SEASON19』第16話。人生ゲーム~偽装誘拐事件の顛末
「人を平等にするのは、銃ではなく法だと思いますがね…」
『相棒SEASON19』第18話「選ばれし者」で、至近距離15㎝から発射された銃で、
『魔銃録』の人気小説の作者が、銃殺されると言う事件が発生します。
凶器は、数か月前、収賄疑惑を掛けられた、代議士襲撃事件で使われた古い銃の、線条痕と一致しますが、
問題の銃はすでに警察が押収し、厳重に保管されていたため、ネットでは「魔銃が現れた」と騒がれていたのです。
「イギリスの警察官は銃を携帯していません」、そして、銃を「野蛮で旧式な武器」と嫌う右京さんは、冠城亘と共に独自の捜査を開始します。
そんな中で、線条痕の再鑑定が、98%の確率で同一と断定されたのです。
そんな状況を聞いた右京さんは、
「同一の線条痕を持つ銃が存在すると言うことは、同じ指紋を持っている人に例えると、一兆分の一と言われていますけれど…」と言い、
銃がはびこる社会になることに対して、
「人を平等にするのは、銃ではなく法だと思いますがね…」と言ったのです。
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『相棒SEASON19』第18話「選ばれし者」殺人の凶器は“魔銃”!?
「我々は、必ずあなたの悪事を暴いて見せます」
『相棒Season19』最終回スペシャル第20話後編プレゼンス「暗殺者への招待~宣戦布告」で、
仮想国家ネオジパングの加西を標的とした、殺し屋が雇われたことが分かり、
右京さんと冠城亘は、内閣情報調査室カウンターインテリジェンスセンターの、柾庸子(遠山景織子さん)から「情報の共有」を提案されます。
内調でも“加西不逮捕”の件を調査していたと言うが、右京さんは、更に上の権力者から指示があったのではないかと疑います。
不当に罪を逃れた加西を逮捕したい「特命係」と、加西には“相当の罰を与えたい”と考える内調、
その双方の利害は一致している、と言うのが庸子の言い分でした。
警視庁では、衣笠副総監から、加西を警護するよう命令が出されました。
そして、その警護命令は、国家公安委員長の鑓鞍からの、差し金と思われていたのです。
その鑓鞍の口癖が「甲斐さんところの若い衆」で、この若い衆が、右京さんと、冠城亘を指していたのでした。
そして、内調からの“情報共有の打診”は、内閣官房長官の鶴田翁助の、命令によるものでした。
内閣官房長官の鶴田翁助に最後に面会した、右京さんと冠城亘は「我々は、喧嘩を売りに来ているもんで」と冠城亘が発します。
右京さんも「我々は、必ずあなたの悪事を暴いて見せます」
二人と別れた後、内閣官房長官の鶴田翁助が呟きます。
「消し去りたいよね。あの二人。警視庁からじゃないよ… …」
何とも不気味な言葉で、Season19の最終回が終わりました。しかし、この言葉はSeaso20の始まりの言葉でもあったのです。
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『相棒19』最終回SP第19話20話プレゼンス~暗殺者への招待
《青天を衝け》
「それがしは渋沢栄一でございます! すでに、徳川のお命は尽きてございます!」
2021年の大河ドラマ『青天を衝け』では、日本資本主義の父と呼ばれた、渋沢栄一の生涯を描いています。
渋沢栄一(吉沢亮さん)は、武蔵国血洗島村(現在の埼玉県深谷市)で生まれ、その農村を舞台に、幼少期~青春期からドラマが始まります。
第1回「栄一、目覚める」の冒頭部分は、徳川慶喜(草彅剛さん)と、渋沢栄一(吉沢亮さん)の出会いシーンから始まりました。
供を連れて街道を馬で駆け、川を渡り駆け抜けて行く徳川慶喜。
その背後から叫び声を上げながら、慶喜を追って走るのが、渋沢栄一とその相棒・喜作(高良健吾さん)です。
「それがしは渋沢栄一でございます!」 「すでに、徳川のお命は尽きてございます!」
と叫びながら、転んでも、水たまりがあっても、走るのを止めません。
渋沢栄一の必死な声が、徳川慶喜の耳に届いたらしく、家臣らとともに、馬を制し戻って来ました。
「どうかこの渋沢をお取り立てくださいませ!」その必死の渋沢栄一の思いは慶喜へと届き、屋敷へ呼ぶようにと側近である平岡円四郎(堤真一さん)へ伝えられるのでした。
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「あんたが嬉しいだけじゃなくて、みんなが嬉しいのが一番なんだで」
渋沢栄一は、藍染の原料となる藍玉作りと、養蚕を手掛ける、武蔵国血洗島村(現在の埼玉県深谷市)豪農の家に生まれました。
彼は幼い頃から、ごうじょっぱりの性格で、お喋り好きのようでした。
そんな幼い栄一に対して、愛情深い母・ゑい(和久井映見さん)の言葉が印象的です。
「人は生まれてきたその時から一人でないんだよ。いろんなものと繋がってるんだよ」
「あんたが嬉しいだけじゃなくて、みんなが嬉しいのが一番なんだで」
母の教えには、みんなが幸せになることが大事だと諭しました。この言葉が渋沢栄一の礎を築いたように響きます。
また、父は「上に立つ者は、下の者への責任がある」と、他人への責任の重さを教育しました。
そうして育った、渋沢栄一は、どうしたら日の本を守れるかを考えるようになり、
幼い栄一が、ドラマの中で「俺が守ってやるこの国を…」と、声を上げるのでした。
渋沢栄一 「日本近代資本主義の父」の生涯 (幻冬舎新書) [ 今井博昭 ]
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「商いは根っから楽しいもんだぜ、これからも励むぜ、この国のために」
『青天を衝く』第3話「栄一、仕事はじめ」では、栄一は父に連れられ江戸へ行くことになり、
「江戸に行って一から商いを教えて貰うんだ」と期待に胸を膨らませます。
江戸に着いた栄一は「江戸では今日は祭りか?」と、その繁栄ぶりに驚きます。
そして越後屋呉服店(現:三越)の繁盛ぶりを目の当たりにするのです。当時の江戸は、世界最大の都市で100万人が暮らしていました。
そしてその3ヵ月後、浦賀に黒船が4隻来航したのです。このニュースは「黒船来たり」として、世間を駆け巡ったのでした。
その頃、中国ではアヘン戦争が起きていて、日本人は強い危機感を抱いていました。
その年の血洗島村の藍は、虫にやられ、期待する収穫量が採れないことから、
栄一の父は長野県へ、藍の買付に行きますが、栄一の同行は許されませんでした。
しかし、何としても父の助けになりたいと、母親に頼み込み、一人で藍の買付に行ったのです。
栄一は幼い頃から父親の仕事振りを見ていたお陰て、藍の買い付けの目利きについては、文句なしの状態になっていたのでした。
その目利きの良さと、商売の才覚から、
「商いは根っから楽しいもんだぜ、これからも励むぜ、この国のために」と、意欲を燃やす栄一でした。
渋沢栄一 人間の礎 (集英社文庫(日本)) [ 童門 冬二 ]
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「恐れながらそれが百姓の銭にございます!」
『青天を衝く』第4回「栄一、怒る」は、栄一は仕事にますます励み、もっとよい藍を作るには、どうしたら良いかと思い巡らせて、ある妙案を思い付きます。
それで、例年行われている、藍農家への労いの会を、栄一に仕切らせて欲しいと父親に頼み出ます。
そして、その会の当日、藍の出来によって農家の番付表を作成し、大関、関脇、小結と順位を付けたのです。
この妙案は、農家に良い藍を作る競争心を植え付けたのでした。
一方、幕府はペリーの再来航が迫り、混乱して行きます。
水戸斉昭(竹中直人さん)は、次期将軍候補である息子・慶喜に優秀な家臣を付けようと、変わり者の平岡円四郎(堤真一さん)を小姓に据えるのでした。
そしてついに、日米和親条約が締結され、開港の噂は血洗島村にも届き、栄一たちはがく然とします。
そんな中、父・市郎右衛門(小林薫さん)の名代として、五百両の御用金を申し渡された栄一は、
その理不尽さに、この世は何かがおかしいと感じ始めます。
そして、御用金を持参し、
「恐れながらそれが百姓の銭にございます!」と、岡部藩の代官・利根吉春に雨の中、土下座をして何かを訴えかけますが、
彼のそんな思いは通じず、栄一は怒りに燃えるのでした。
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「承服出来ん、承服出来ん」
『青天を衝く』第5回「栄一、揺れる」では、栄一は「承服出来ん、承服出来ん」と、
無理やり御用金を献上させる、代官への怒りを静められませんでした。それを「悲憤慷慨」だと教えられるのでした。
惇忠(田辺誠一さん)に薦められた本で、清がアヘン戦争で如何に、英国に敗れたかを知った栄一は、開国した日本の未来を危惧するのでした。
そんな中、栄一の姉・なか(村川絵梨さん)は、自身の縁談を、“相手の家に憑き物(つきもの)がいる”という迷信的な理由で、
伯父・宗助(平泉成さん)たちから反対され、ふさぎ込んでしまいます。
一方、幕府の方針を、なおも受け入れられない斉昭(竹中直人さん)は暴走します。
老中・阿部正弘(大谷亮平さん)と斉昭の側近・藤田東湖(渡辺いっけいさん)は、斉昭を必死にいさめる中、
1855年、安政の大地震が江戸を襲うのでした。
渋沢栄一 100の訓言 「日本資本主義の父」が教える黄金の知恵 (日経ビジネス人文庫) [ 渋澤 健 ]
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【抽出】
《科捜研の女》
「科学は嘘をつかない」
『科捜研の女』の魅力は、どこにあるのでしょうか。その一つが、榊マリコ(沢口靖子さん)の存在感ではないでしょうか。
主人公の榊マリコは、京都府警科学捜査研究所、通称「科捜研」に勤務しています。
マリコさんは東亜大学を卒業後、東亜大学大学院に進学します。
大学院では犯罪学の博士号を取得します。大学在学中は、法医学同好会に所属していました。
大学院卒業後に、京都府警科学捜査研究所の研究員となり働き始めます。
その後、科学警察研究所に勤務した後、再び、京都府警科学捜査研究所の研究員に戻って、現在「科捜研」に勤務しています。
科学捜査に信念とプライドを持っていて、マリコさんの信条は「科学は嘘をつかない」が、口癖です。
正義感が強く、行動力があり、どんな状況でも諦めない、粘り強さを兼ね備えています。
仕事一筋で、鑑定の力量には確かなものがあります。沈着冷静な真面目な性格で、仕事に集中すると周りが見えなくなる性格です。
目的のためには、労力やコストが掛かろうが、他人に迷惑が掛かろうが、自分を変えない性格です。
真実を重視していて、嘘や偽りなどは嫌いで、占いなどは、非科学的なものとして、一切信じていません。
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「離婚は私の責任」
私生活では、マリコさんはバツイチです。元夫は京都府警の刑事部長だった倉橋拓也(渡辺いっけいさん)です。
倉橋拓也は、柔軟で人当たりの良い性格です。悪く言えば、八方美人、優柔不断な性格なのです。
こんなところがマリコさんの、離婚の原因だったのでしょうか。
元夫は一時期、警察庁への異動も取り沙汰されていましたが、
最終的には、地方の所轄である、滋賀県警琵琶湖北警察署の署長になったのでした。
そんな、マリコさんの元へ、横浜から母親が訪ねて来るシーンがありました。
その時、母親が作った「ソラマメとミョウガの炊き込みごはん」で、マリコさんが、好きなことが判明しました。
その母親が、マリコさんにこう尋ねます。「再婚しないのは、私たち父母のせい?」
「結婚に希望が持てないの、だから最初の結婚がダメだったの?」の問いに、マリコさんは「離婚は私の責任」と言い放ったのでした。
「娘をずっと、ほっとける親はいないのよ」の母親の問いに、
「女はずっと一人でいると、意地悪になるのよ」と、マリコさんが答えるのでした。
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【抽出】
「なんたる失態だ、私は驚愕した…」
『神様のカルテ』は、2021年2月に、福士蒼汰さん主演で、テレビドラマ化され、4話のシリーズ物として、
各回2時間ドラマ×4回として、『神様のカルテ』シリーズにあわせた、4夜仕立てとなっています。
長野県松本市の情景が、たびたび映し出され、
遠くに臨む北アルプスの山々が、地域医療を目指す、主人公の栗原一止の凛とした姿勢のように見えるのです。
『神様のカルテ』には、漱石の文章のような言葉が、散りばめられています。
「なんたる失態だ、私は驚愕した… 釈明の余地のない失態なのである。いや、私に問題があるのではない。環境の罪である。
だいたい私のような勤勉・実直を絵に描いたような青年内科医が、冒頭から釈明の余地のない失態に追い込まれるくらいであるから、その環境の劣悪さも想像がつくであろう。」
これなど、一見すると堅苦しい文章のように思えますが、
声を出して読んで見ると、リズム感ある言葉になっていて、ある種、心地よい余韻を発しているのです。
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《神様のカルテ》
「学問を行うのに必要なものは、気概であって学歴ではない。 熱意であって建て前ではない。」
主人公の栗原一止(くりはらいちと)は、長野県松本市の基幹病院、本庄病院で働く5年目の内科医です。
この病院は、地域の患者を一手に引き受ける、地域医療の最前線であり、「24時間365日対応」をモットーに掲げています。
慢性的な医師不足、ベット不足の中で、一止をはじめ医師たちは、その精神を受け継ぎ、この病院で地域医療の激務をこなしていました。
そんな中で、一止に大学病院からスカウトの話が来ます。
現在よりも良い労働環境で、最先端の医学を研究できる条件に、彼の心は揺れ動きます。
同僚の砂山も、より良い環境で働ける選択に賛同します。
しかし大学病院は大規模だからこそゆえの、ひずみもあります。
そんな時、一止は病院で出会った、癌の末期患者をきっかけに、自身の医師としての生き方に向き合います。
「学問を行うのに必要なものは、気概であって学歴ではない。 熱意であって建て前ではない。」
これは、一止と榛名の住む「御嶽荘」の住人に、一止が学問について語った言葉です。
神様のカルテ2 DVD スタンダード・エディション [ 櫻井翔 ]
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「良心に恥じぬということだけが、我々の確かな報酬である」
栗原一止は大学時代から引用していたこの言葉を、仕事の仕方について問うため、辰也に投げかけます。
この言葉は、彼が常に心に留めているセオドア・ソレンソンの言葉であり、くり返し引用される名言です。
セオドア・ソレンソンは、アメリカ ケネディ大統領の特別顧問をした人物で、大統領のスピーチの原稿を書いていました。
タイトルの「良心に恥じぬということだけが、我々の確かな報酬である」という原稿を書き、
ケネディ大統領の、スピーチライターとしての功績が有名で、「ケネディの分身」と言われました。
小説の中で「ケネディは戦争の為にこの演説をぶったが、われわれは医業のためにこの言葉を用いよう。百万人を殺す英雄ではなく、一人を救う凡人であろう」と語っています。
因みに、ケネディ大統領が大統領就任式で、アメリカ国民に述べた言葉は、とても有名で、長く語り継がれています。
「国があなたのために何をしてくれるのかを問うのではなく、あなたが国のために何を成すことができるのかを問うて欲しい。」- ジョン・F・ケネディ -
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「明けない夜はない。やまない雨はない。そういうことなのだ、学士殿」
これは、主人公・栗原一止が語る言葉です。大学受験に失敗し、信州の田舎町に、8年住み着いていた学士殿が、
息子は東京の大学で、学問を続けていると、固く信じていたという母を亡くし、出雲の実家に帰る時に、
栗原一止が、餞別として島崎藤村の『夜明け前』を、手渡した時のセリフです。
「けっしておもしろい話でも気持ちのいい話でもない。葛藤と懊脳(おうのう)がどこまでも続く果てしない物語だ。
その苦しい中に、少しずつ未来を切り開いていく実に地道な物語だ。私が高校時代に古本屋で手に入れた本でな。壁にぶつかった時はよくこの本を開いていた。
今はまだ、私の人生の“ 夜明け前 ”なのだと自分に言い聞かせて」・・・
「明けない夜はない。止まない雨はない。そう言うことなのだ、学士殿」
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「忠実な友が、君とともに泣く限り、この人生は生きてゆく価値がある」
吐血しても、彼は酒を断つことが出来ず、病室でも飲酒を繰り返していました。
そしてその人は、東西主任看護師の、高校時代恩師の音楽の先生で、彼女が恋心を抱いていた人だったのです。
その彼が持っていたのが、ロマン・ロランの『ジャン・クリストフ』の下巻でした。
そんな、だらしなくなった彼を前にして、東西主任看護師が発っします。
「あなたの心がどこに向いているかさっぱりわからないけど、私は、この10年間一度も北を見失ってないわ。なぜだかわかる?」
彼女の言葉は、逆境の中で、なおも屈せず、己の進むべき道を高らかに歌い上げたクリストフ自身の言葉のように聞こえました。
すると栗原一止は、その患者に語ります。
「親友のオリヴィエが絶望し、生きることを諦めようとしたとき、クリストフはこんなことを言っています。」
「忠実な友が、君とともに泣く限り、この人生は生きてゆく価値がある」
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「勇気とは、窮しても品位を失わないことだ。」
栗原一止は患者を救うために、医局の了解なしに行動し、大学病院医局と対立してゆき、左遷の危機に遭って行きます。
そして、新年度の人事異動時に、覚悟を決めて、辞令を貰いに行くと、
内科部長から言い渡されたのは、第四内科第三班の班長への抜擢だったのです。
「君はこれからも、患者の話をしなさい」と内科部長が言ったのです。
一生懸命頑張っている人を、誰かが見ているのです。
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《君の膵臓をたべたい》
「どうして、君は私を名前で呼ばないの?」
『君の膵臓をたべたい』は、高校二年の四月、高校生の志賀春樹は、盲腸の手術後の抜糸で病院を訪れ、ロビーのソファに置かれた一冊の文庫本を見つけます。
書店のカバーがかけられ、外すと本来あるはずのカバーはなく、太いマジックで手書きで『共病文庫』と書かれていました。
春樹がページをめくると、共病文庫は日記で、
そこには膵臓の病気で数年内に死んでしまうこと、家族以外には内緒にしていることが書かれていました。
見てはいけないと本を閉じますが、声を掛けられ、振り向くと持ち主の桜良が立っていました。
桜良は春樹のクラスメイトで、彼女の秘密の日記帳でした。そんな桜良は、春樹を誘い出し、秘密の旅行に連れ出します。
そこで、桜良の提案で『真実と挑戦』ゲームをすることにしました。
負けた方は真実か挑戦を選びます。
真実なら勝った方の質問に答え、挑戦なら勝った方の指示に、挑戦すると言うもので、桜良のお気に入りのゲームでした。
この『真実か挑戦』ゲームはその後、桜良の病状が悪化し、入院した病室でも行われ、桜良が聞きたかった事として、
『どうして、君は私を名前で呼ばないの?』だったのでした。
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「君は嫌がるかもしれないけど、やっぱり私は……君の膵臓を食べたい。」
『君の膵臓をたべたい』は意外な展開を見せます。桜良は膵臓病ではなく、通り魔事件に巻き込まれ、命を落としたのです。
そして、この小説の冒頭部分に還って行くのでした。
そうです。この物語の伏線は、既に初めの数行に、示されていたことを、読者は知ることになるのでした。
春樹は桜良が残した「共病文庫」に、どんな事が書かれているのか、彼女がどんなことを、考えていたのか知りたくなり、
「共病文庫」を読ませて貰いたいと、桜良のお母さんに頼み、読ませて貰い、桜良の思いを知ることになったのです。
そして、そこで「春樹」宛の手紙が存在することを知ります。
急いで図書館に向かい、桜良が隠していた「春樹」宛の手紙を見つけるのでした。
それは、サン・テグジュペリの『星の王子さま』の本の間に隠されていました。
その手紙はこんな言葉から始まっていました。
「はいけい 志賀春樹くん。
ようやくこれを見つけましたね〜遅い遅い!
春樹。春樹って呼んでいい? 前からそう呼びたかったんだ…..」
チョットお道化た書き出しで始まった手紙には、桜良の芯の強さを感じざるを得ません。
だって、この手紙を春樹が読むと言うことは、自分は既にこの世にいない。そんな覚悟が、その手紙には示されていたのです。
そして、春樹には、自分の分まで生きてと綴られていて、私は春樹になりたいと続き、最後の言葉は、
「君は嫌がるかもしれないけど、やっぱり私は…… 君の膵臓を食べたい。」
劇場アニメ「君の膵臓をたべたい」(完全生産限定版) [ 高杉真宙 ]
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「ドラマ映画などの短い名言集。あの場面がよみがえる言葉。」への27件のフィードバック
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